最北の海

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   宗谷本線  抜海    2012年



抜海のお立ち台の、皆が撮る利尻に背を向けて。(見えないし)


画面中央の熊笹に覆われた小山に見えるのは、ノシャップ岬。

その先端には海上自衛隊のレーダーサイトがあり、1983年、世界を震撼させた「大韓航空機撃墜事件」の一部始終を捕捉、

同時に傍受されたソ連空軍機の交信音声と併せて「ソ連による撃墜」の決定的証拠を握る。

撃墜地点はここから目と鼻の先のサハリン沖。乗員乗客の全員269名が犠牲になった。

直接の当事国でない日本が握った証拠を巡る、国家間の虚々実々の駆け引きは、後に「13日間の情報戦争」と呼ばれた。

この辺りのいきさつは、柳田邦男のノンフィクション「撃墜」に詳しい。大韓航空機は何故大きく航路を逸脱して

ソ連領空を横切ったのか、この事件の最大の謎は、30年を経た今も真相は闇の中である。


遥か遠い時代のように感じる東西冷戦下の、冷徹な国境の海と空。

そんな歴史も脳裏にあれば、日本離れした風景もまた違った見え方になる。

一両きりのキハ54は、最北端への最終コーナーを軽やかに駆けて行く。



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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2013/09/02 22:22 ] 最近の旅 北海道 | TB(0) | CM(14)

こんにちは

もう あの事件から30年になりますね
昨日 式典が稚内の平和の塔で行われ、北防波堤ドームに慰霊の燈篭が点灯されましたと 地元ニュースや新聞が報じました

白滝には戦後樺太からの移住者の集落がありましたし
佐呂間の港あたりではロシア語表記のゴミを見つけたり・・・

こんなちいさなマチやムラでも、
はるかに臨む海の向こうは 当たり前だけれど国境で 
それは やっぱり当たり前だけど 他国であること 意識します
  
[ 2013/09/02 23:02 ] [ 編集 ]

北辺の空には秋色が

こんばんは。

もう何十年(どころでは無いでしょうが)も、変わらぬ景観。
ここも、南稚内からひたすら歩いて到達したものでした。
着いたら着いたで、熊笹との格闘が待ってた訳ですけどね。

遠景に見える坂の下の集落は大きくなっているようです。
かつても、ここまでのバスの便はあって、それを利用したこともありました。
編成列車じゃなければ、この画角でしょうね。良い絵です。
[ 2013/09/03 00:00 ] [ 編集 ]

30年目

Jamさま

全く意識していませんでしたが、事件が起きたのは1983年9月1日の未明。
つまりちょうど30年目だったのですね。

当時は本当の戦争が始まるような、騒然とした緊張感に世の中が包まれていたのを思い出します。
あれから30年、ごく短い間に世界は変わったとも言えますし、
個人に対する国家の論理の非情さは何も変わらないのかも知れません。

「30年目」についてさすがに北海道では関心は深いようですが、
東京ではあまり目立った報道も無かったように思います。

いつまでも記憶に留める事が、文字通り闇夜に消えた命への弔いかと思います。
[ 2013/09/03 00:45 ] [ 編集 ]

初秋の抜海

Wonder+Graphicsさま

この地については百戦錬磨のWonder+Graphicsさんですから、
さぞやいろいろな思い出があるのでしょうね。

風景から想像出来ませんが意外に市街地から近く、南稚内から歩いた話は良く聞きますが、
車がある今は、かなりお気楽モードな撮影地になったような気もします。

稚内の深夜営業のファミレスでダラダラした後、「坂の下の集落」付近の駐車場で車中泊、
満を持しての朝でした。
Wonder+Graphicsさんなら「飲み明かし」でしょうか。

8月末、北辺に忍び寄る秋の空気が伝われば幸いです。
[ 2013/09/03 00:57 ] [ 編集 ]

風太郎様

上空には 涼しげな青の中白があり
その下には海が広がり 小高いところには
ローカル列車が走行しています
昨年の夏の終わりのお写真
丁度 今の時期のご撮影でしょうか

まだ私の生まれる以前のことではありますが
記事に書かれている事件のことは知っています
柳田邦男のノンフィクション「撃墜」
まだ読んでいませんので 是非読もうと思いました
私達の知る権利
それはこうした 個人による 努力でしかもたらされ
ないのでしょうか 残念です
[ 2013/09/03 06:46 ] [ 編集 ]

最果ての景観

風太郎さま

まぁ、大韓航空機の件は単なる人為的ミスでジャイロ
コンピュータの設定ミスが主原因だと確信してる電関人ですが。
それはさておき、77年夏ここへ行きたかった電関人の心のジャイロコンピュータは最北を目指してしまい
幻の撮影地となったのでした。。。
[ 2013/09/03 07:13 ] [ 編集 ]

これは・・・

見覚えのある背景です。

線路の反対側の丘に登ると、それは利尻富士狙い。
利尻富士が見えないときは、こちら側の丘(もう少し
後方)に登って、日本海と背景の岬狙い。
ただ夏季は熊笹が繁茂しており、それは無理。

冬季は天候急変の怖れもあり、歩きは危険な香りがぷんぷんでした。
夏季ならばその怖れがないので、気楽に行き着ける場所かもしれません。
次回の北海道(いつかは知らねど)ここを再訪かしら。
[ 2013/09/03 16:14 ] [ 編集 ]

懐かしいです!

宗谷本線の南稚内〜抜海、80年代後半から90年代前半にかけて毎年のように通いました。
大学3年の夏、「利尻」x利尻富士狙いで海岸べりの砂丘で寝袋ひとつで野宿しました。
見かけ上は容易にたどり着けそうな緑の丘陵のてっぺん、
実は背丈を超えるクマザサとの格闘したのもいい思い出です。
大韓航空撃墜事件の時、大学4年の就職活動の時で今もその衝撃、記憶の中にあります。
あれから30年、いまだに世界から紛争は無くなりませんね。
[ 2013/09/03 20:46 ] [ 編集 ]

ノンフィクション

りらさま

撮影は去年の8月末、最北の地はどこか風に冷たいものが混じる頃でしたね。

柳田邦男の「撃墜」は分厚い新書2冊に及ぶ大著でしたが、
国家機密に触れる様な事柄も含め、膨大な資料をよくぞこれだけ調べ上げたものと、
ノンフィクション作品の凄みを感じた思い出の一冊です。
文庫化もされているようですので、是非一読されては。
悲劇的な事件ではありましたが、地名を聞いてすぐに彼の地の空や海が目に浮かぶのも、
旅を重ねたお蔭かと思います。
[ 2013/09/03 21:49 ] [ 編集 ]

最後の聖地

狂電関人さま

柳田邦男も慣性航法装置に対する緯度経度の入力ミスが最有力と分析しているようですね。
真偽はともかく科学技術の粋を集めたジェット旅客機に、
あまりに人間的な盲点が存在することに驚かされました。

線路は逃げないでしょうし、ここの風景は変わらないでしょう。最後の聖地を残しておくのも一興では。
[ 2013/09/03 22:06 ] [ 編集 ]

熊笹のジャングルにて

マイオさま

この地はとにかく熊笹のジャングルで、ちょっと高みに登るのもヤブコギの苦行が避けられないのですが、
キハの後方、海側の小山にはしっかり踏み跡がありましたね。利尻狙いの人は多いのでしょう。
ちなみにキハ通過後、その山の上に撮っている人がいるのを発見。
どう見てもそっちがメインのお立ち台ですし謝りましたが、「気が付きませんでした」との事。
モニターで拡大したらしっかり頭が・・・と思いましたが。
今度は厳冬期にマゾな撮影に挑みたいです!
[ 2013/09/03 22:16 ] [ 編集 ]

利尻狙い

32Countさま

「利尻」狙いですか。
それはもう徹夜で南稚内から歩くか、「海岸で寝袋」しかなかったでしょうねえ。
あの漠々たる原野での夜と朝はどんな体験だったのか、ゆっくりお話でも伺いたいですね。

私は実はこれが初めての撮影だったので、語るほどのものはありませんが、
保線小屋のニコニコ旅館とか、諸先輩のいろいろな伝説を秘めた撮影地でした。
「三大車窓」ならぬ「〇大お立ち台」を選考するなら必ず入るでしょうね。
[ 2013/09/03 22:26 ] [ 編集 ]

こんばんは。
青と緑の世界、率直に美しいです。
「抜海」という文字の力強さに目が留まり調べてみたんですが、アイヌ語なんですね。
アイヌの歴史や文化が詰まった地を走る列車は、北海道の心そのものですね。^^
[ 2013/09/04 18:27 ] [ 編集 ]

原始の息遣い

いろもりカラス さま

そうですね。北海道の旅は、アイヌ語の地名に無理矢理漢字をあてた様な駅名を辿るのが楽しみでもあります。

驚くのは人跡未踏のような山奥や原野にもちゃんと地名がある事。
アイヌの人々がいかに自然の中に深く入り込み、自然からの恵みと共に生を営んでいたか、改めて気付かされます。
昔と変わらぬ原始の息遣いを感じる事の出来る北海道からは、やっぱり離れられませんねえ。
[ 2013/09/04 20:30 ] [ 編集 ]

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