枯れ野のエグゾースト  その7     つるべ落としの

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  小湊鉄道  養老渓谷    2013年12月




冬枯れの季節にも実は豊かな色彩がある事は、こうして野山に遊んでみなければ分からない。

気が付けば、つるべ落としの夕陽が山の端に隠れる頃。

夜明け前から撮り続けた疲労が、しかし心地良く身を包む時間でもある。


(枯れ野のエグゾースト    おわり)





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  上総久保    




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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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「したって、俺らのバスだべさ。」


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下北沢の本多劇場に、ミュージカル「カチバス」を見に行く。


モデルになった会社の社長の講演を聞く機会があってこの公演を知ったのだが、

倒産しかけた北海道の田舎のバス会社が、東京帰りの御曹司社長の熱意と発想で再び立ちあがる話。

色恋無し、人の生き死に無し、ビジネスドラマとしても地味過ぎなネタに違いなく、

およそどうミュージカルに仕立てるのか好奇心があったのと、衰退の一途の地方交通機関を

被写体としている者としては、ちょっと身につまされるテーマだったからだ

準主役の「川村ゆきえ」のタレ目を生で見たかったという不純な動機は、まあおまけとしておこう。


モデルになっているのは帯広市に実在する「十勝バス」。

経営実態は俗称の「かちバス」とは名ばかりの「負けバス」だった。

廃止になった士幌線や広尾線の代替バスをはじめ帯広周辺の広域に路線を伸ばすが、

ご多聞に漏れぬ過疎化と徹底した車社会にあって業績は低迷の一途。

過去40年間黒字計上は無く行政からの補助金で食いつなぐのみ、相次ぐリストラで社内の空気は暗く淀む。

諦めが全てを支配したような会社に就任した御曹司社長の苦悩と守旧派との衝突。

しかし「乗らない訳」の洗い出しと、沿道の家庭の戸別訪問という奇策は、少しづつ少しづつ利用者

を増やし、社員の心に光を灯してゆく。


見終わってみれば、実話に基づくとはいえやっぱり地味な話である。

救いようの無い前半から逆転ホームランのような後半はややファンタジーを感じてしまうが、

結果的に「十勝バス」は40年振りの前年比収入増と言う地方バス業界の奇跡をやってのけた。


「お客が増えました!」「おおっ!」「今まで一人しか乗っていなかったのが、二人乗っています!」

というのが笑かし所なのだが、それを「100%増」と捉える事の積み重ねが、地方交通の生き残りの道筋を

ひとつ示しているのは事実だろう。

諦めの連鎖が人の心を凍らせ、小さな成功がそれを溶かしていく、会社もまた人間臭い生き物である事を教わる話。


出演者のほとんどを北海道出身者で固めており、「したって俺らのバスだべさ」「なまら馬鹿こくでねえ」と

北海道弁の嵐。故郷言葉で演じる事を楽しんでいる様子が伝わるのは、久々に見る舞台の良さだなあと。

「川村ゆきえ」の歌がうまいのは新発見。あれは口パクじゃないだろうね。


東京公演の後は厳寒の2月に札幌及びご当地帯広で公演との事。

特に帯広は1500人収容の会場で2回公演らしく、北海道まで見に来てくれえと出演者も絶叫していたが、

ご当地で奇跡と呼ばれる話を、地元のエネルギーで大入りにしてもらたいもの。


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[ 2014/01/13 20:14 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(8)

小湊のイメージ

こんばんは。

枯れ野のエグゾースト、食入るように拝見させて頂きました。
計算された画、そして一瞬のひらめきで撮られた画。
どれも、小湊鉄道を熟知していないと撮れないものばかりですね。
一見の私では到底撮れないものばかりです。
でも、今回の風太郎さまのお写真で、
小湊鉄道に対するイメージが変わった様な気もします。
素敵なお写真の数々、ありがとうございました。
[ 2014/01/13 22:29 ] [ 編集 ]

風太郎様

一枚目のお写真拝見していたら
オズの魔法使い over the rainbow
旋律が響いてくるかのようです
心地よい疲労は この虹色に包まれていたからなのですね

「したって、俺らのバスだべさ。」のお話
思い出した映画があります
2012年3月公開
監督・脚本 森田芳光
「 僕達急行 A列車で行こう 」
主演・松山ケンイチ 瑛太
二人の鉄道大好きな青年
数々の列車が登場し 内容も素晴らしい
とても楽しい映画で 映画館内でついつい小さいながら
声をだして笑ってしまった程です
バスと列車の違いはあれど 素敵なお話と
乗り物関係 共通する処があるように思います
[ 2014/01/13 22:49 ] [ 編集 ]

初冬の日差し

小湊、初冬編での風太郎節、またまた堪能させていただきました。
自分では撮らない(撮れない)カットばかりですので、感じ入るところ多であります。
放り出されたランドセルの件は、おそらくはいつもここで見ておられた光景なのでしょうが、冬の低い光線を、季節を待たれたのでは。

[ 2014/01/14 00:20 ] [ 編集 ]

小湊冬景色

風太郎さま

冬の小湊を堪能させていただきました。
学校があるということは、平日の撮影でしょうか?
やはり、思い立ったら吉日で行動するですね!
冬枯れの中の色彩探し行ってみたくなりました。。。
[ 2014/01/14 07:04 ] [ 編集 ]

意外性

いぬばしり さま

そうですねえ。小湊は通い詰めていますから計算づくのウエイトは高いですが、
平日と言う普段縁が無い時だけに、特に人との絡みは思わぬ出会いがありましたね。
ゴーストの写真も実は通過時刻を間違えて、あーあの写真なのですが、
咄嗟にヤケクソで撮った一枚が、後で見たら結構イケてないかい、と。
そういう意外性もあるから写真は面白いです。
[ 2014/01/14 22:44 ] [ 編集 ]

ゴースト

りら さま

ゴーストという奴は基本的には嫌われ者ですが、写真にしかない表現のひとつでもあります。
上にも書いた通り偶然の一枚なのですが、そうでなければゴーストが出ない平凡な写真に納まっていただろうと。
計算を外れるのも悪くないですね。

「 僕達急行 A列車で行こう 」一度見てみたいですね。有難うございます。
[ 2014/01/14 22:52 ] [ 編集 ]

ランドセル

Wonder+Graphicsさま

ランドセル、いやそこまでさすがに読んでいません。
小湊の駅はほとんどの改札が西側を向いているので、こういう光線自体は予測できますが。

この駅、実は壁に注意書きがあって、子供の撮影は・・・ご配慮下さい云々とあって、
「生身」の露骨な撮り方は遠慮せざるを得ないので、こういう被写体は有難いです。
田舎のローカル線撮影もなかなか厳しいです。
[ 2014/01/14 22:59 ] [ 編集 ]

平日詣で

狂電関人さま

人の絡みはやはり平日です。休日とは動きが全く違いますよ。
お互い勤め人としてはなかなか意のままになりませんが、
この季節らしいお天気の日に当たってラッキーでした。
関東地方の乾いた冬は結構ハマりますねえ。
[ 2014/01/14 23:07 ] [ 編集 ]

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