怪しい中年撮鉄団 津軽遠征  その8    5センチの岩館

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五能線 岩館  2014年2月 Nikon D800E Carl Zeiss Planar 50mm F1.4 ZF



風太郎は50mm標準レンズ、昔風に云うと5cmがどうも苦手な画角である。

中途半端に狭過ぎる感じがするのが波長が合わないというか、生理的に遠ざける理由。

それはともかく、国道101号線に架かる橋から見下ろす岩館の鉄橋を撮るに、

「5cmのタテ位置」程ハマる構図は無いのではないかと思う。

日本海をバックにした渋い鉄橋と、山側からそこに伸びる里道と川の流れ。

奥行を感じるこの風景は5cmタテ位置の為にあるようなものだ。異論は受け付けない。


下の31年前の写真と比較すると、一瞬何も変わっていないという印象も受けるが、

よく見れば建て替わっている家もあるようだ。

無くなっている家もあって跡が雑木林に変わりつつあるのは、過疎化を目の当たりにするようで寂しくもある。



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五能線 岩館 1983年 OLYMPUS OM-1N   ZUIKO 50mm F1.8   KODACHROME KR



当時ここでの泣き所は昼間の客車列車(1往復のみ)が岩館で交換すること。

5分と間をおかず上下列車が鉄橋上を通過したから、もはや場所の移動など絶対不可能で、

本命を5cmで押さえたら次は長玉で引っ張る位しか変化の付けようが無かった。 

虎の子の2本を一瞬で消費する訳で、ここで撮るときは相応の覚悟というか、一撃必殺の気合が必要だったから、

今でもその緊張は良く覚えている。


ハチロク時代に残された数多い写真の中に、風太郎の知る限りこの構図を全く見ないのは、

多分国道の橋(岩館集落のバイパス)そのものが当時存在しなかったのだと思う。

鉄橋の下に見えるか細い橋が昔の国道だったに違いない。五能線から煙が消えて、代わりに忽然と誕生した名撮影地。

日本海の波濤と鉄橋の響きに抱かれ、時を重ねた町と鉄道の物語も聞こえてくるようだ。




HPはこちら
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2014/02/14 20:01 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(10)

50mm

風太郎さま

本当に難しい画角ですよね!
でも、この画角を一度モノにするとほかの玉の
使い方がガラリと変わるとか・・・。
いまだその奥義が掴めておりませぬ。。。
[ 2014/02/14 21:21 ] [ 編集 ]

単焦点ならでは

狂電関人さま

たまたまハマる被写体があれば、という感じでどうも主導権を握った使いこなしが出来ませんね。
でも今回の五能線では稼働率高かったですよ。50mmと波長の合う風景なのかも。

ハマった時のコントラストとシャープネスは単焦点ならではで、やっぱり引き込まれちゃうんですけどね。
[ 2014/02/14 23:14 ] [ 編集 ]

いい画ですねぇ、通いつくした者だけが得られる渾身の画に感動しました。五能線ほど行ってみて初めてその良さが分かる路線も少なく思います。この冬もう一度行けたらなと密かに思ってます。
[ 2014/02/15 03:48 ] [ 編集 ]

異議なし

風太郎さま、こんばんは。

確かに50mmは画角が狭い感じがします。
でも時にはワイド、時にはテレの画が撮れるので、
実はオールマイティーな画角なのかもですね。
私もニッコールのMFと今のGレンズを持っていますが、出動率は低いです。
でも、岩館では確かにベスト画角ですね。 異論なしです(笑)
[ 2014/02/15 21:25 ] [ 編集 ]

五能線

popomanさま

五能線行かれたんですね。私が行った数日後のようですが、海の荒れ具合がいいなあと。
いい具合に荒れるとウヤのリスクと隣り合わせの線区ですが、
ベストな条件を求めてもう一回、とつい欲が出てしまいます。
[ 2014/02/15 21:59 ] [ 編集 ]

単焦点

いぬばしり さま

50mmもフットワークが使えればまだ良いのですが、
ご存じの通りこの撮影ポジションは前にも後ろにも移動出来ませんから、
そんな状況で構図がピタリと決まるのは奇跡のようですよね。
今はズームもありますから別に単焦点に拘る必要も無いのですが、
昔は単焦点しかありませんでしたから、なおさら嬉しかったような。
[ 2014/02/15 22:04 ] [ 編集 ]

50mmハマり

こんばんは。
50mmのハマりアングルって確かにある気がしますね。
比較的、広角レンズ系の使用頻度が高い私ですが、ちょっと構図を整理したい時とか、中望遠よりもちょっとだけ引きをとりたい時とか...。
43mmとともに、私もよく使うレンズです。

ただ、フィルム時代と今では少々使い方が異なり、というのも、我がデジ機がAPS-C(PENTAX K-5Ⅱs、K-3)であるため、現在50mmは望遠側にシフト、専ら駅スナップ時の中望遠(フィルム時代の77mm)的な使い方が多くなっております。
[ 2014/02/16 20:03 ] [ 編集 ]

自然すぎる画角

山岡山 さま

なぜに50mmが使いづらくなっているか冷静に考察するに、やっぱりその自然すぎる画角にあるのではと。
自然すぎる画角は被写体も自然のままで絵になる事が前提のような気がします。

ローカル線の世界も昔に比べてそのまま絵になる場所が少なくなりました。
望遠で余計なものを排除した絵にするか、もしくは広角で目の前のモノを強調してやはり余計なものを遠くに追いやるか。
そんな絵作りが多くなった気がしますし、どの手も使えないのが「標準」かと。

本当にうまい写真はそれでも自然な被写体を自然なままに捉えたものなのでしょうが・・・。
[ 2014/02/16 20:54 ] [ 編集 ]

風太郎様

1983年 撮影  2014年撮影 同じ場所ですね
家並みは確かに少なくなっていますね
それでも日本海を背にした鉄橋は健在です
川の流れは変わっていないようです
一番変化しているのは列車ですね
時の流れの中での二枚のお写真
同じ場所 撮影
意義あることだと感じました

虎の子の2本を一瞬で消費する訳で、ここで撮るときは相応の覚悟というか、一撃必殺の気合が必要だったから、今でもその緊張は良く覚えている
拝読させて頂き 感動という平易な言葉では語れない何かが心に響きました
[ 2015/08/16 06:50 ] [ 編集 ]

変わらぬ風景


りらさま

30年の時を隔てた比較をしてみて、私の場合はむしろ変わっていないなと思いました。
良く見れば無くなっている家もありますし、なかには空き家もあるのかもしれませんが、
この30年間に失われた風景があまりに多い中では。
鉄橋下の緑色の壁の家が、調和を乱していて目障りなのも何も変わっていないのは苦笑です。

一番変化したのは自分自身かも知れません。
30年前の此の場所で何を考えていたのか、今の自分は想像出来たか、つい物思いに耽ってしまいました。
[ 2015/08/24 00:10 ] [ 編集 ]

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