怪しい中年撮鉄団 津軽遠征  その11    夜明け前

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  五能線  驫木   2014年2月



まだ真っ暗だろと訝る一同を、夜明け前の驫木まで引き連れてしまった。

この時期、この時間帯、辛うじて撮れる状況にある事を知っていたからだ。


驫木6:25発の下り一番列車「快速深浦」は国鉄時代からある伝統列車。

しかしダイヤは大分変っていて、かつて沿線の通学輸送を担った長大な客車列車「1725レ」のスジに近い。

その昔、深浦駅前の商人宿に投宿した後、早起きの高校生と共に1725レに乗り込み、

驫木や風合瀬など最初の撮影地に向うのがいつものコースだった。

オハフ61の薄暗い白熱灯と車体の軋みに身を委ねながら、まだ真っ暗な海に目を凝らすと、

波頭が白く砕けるのが微かに見えた。

無人駅に降り立つと、駅前の人が点ける待合室のストーブで暖を蓄えながら、

ようやく明るくなり始めた撮影ポイントに向う身支度を一人整えたもの。


オハフ61はとうに過去のものになり、あの大編成の通学列車はたった2両のキハで事足りるようになった。

それでもまだ明けやらぬ海の群青は、ゆらりと寄せては引いて、遠い昔の記憶のままにある。




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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2014/02/25 22:35 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(10)

例の、

風太郎さま

丘に登ってのカットですね!
駅の方は、道路などがうるさかった!?
眠りから覚めやらぬ海のブルーが効いていますねぇ。
[ 2014/02/26 06:59 ] [ 編集 ]

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[ 2014/02/26 13:01 ] [ 編集 ]

大海原

こんばんは。

まだ、明けやらぬ日本海を背に一番列車が走り去る。
吸い込まれそうな大海原に、汽車の灯りが人の温もりを感じさせます。
「早起きは三文の徳」とは、まさにこの事ですね。
五能線、いいなぁ。「こりゃ、たまらんらん」です。
[ 2014/02/26 21:39 ] [ 編集 ]

丘の上から

狂電関人さま

慣れた丘の上から俯瞰♪と思いきや見るも無残な電線と道路には愕然としました。
こんな事なら前回ロケハンしときゃよかったと後悔する時間も無いので、
咄嗟に風合瀬側に振ってヤケクソで撮りました、というのが現場の実態です。

でも心象風景には案外ドタバタで無作為なのがいいのかも。
[ 2014/02/26 22:10 ] [ 編集 ]

ありがとうございます

鍵コメさん

ご指摘ありがとうございます。

そうですか・・・私のパソコンやスマホでは問題なく、なのですが、一応画像をUPし直しました。

そういえばここ数日FC2の画像表示が不安定のような気がしますね。
[ 2014/02/26 22:12 ] [ 編集 ]

早起き

いぬばしり さま

艫作の「ウエスパ」に泊まったのですが、この時間にここに立つには5時頃起きなくてはならず、酔狂なものです。

でも極端に本数が少なくなった五能線、朝の時間帯を精力的に動かないと撮るものが無いんですよね。

普段寝坊助の風太郎もしばし健康的な生活になるのです。
[ 2014/02/26 22:17 ] [ 編集 ]

すごいっ!朝の5時起き

やっぱりこのくらいやらないとこういう画はモノに出来ないんですねぇ

まだ明けぬ群青色の海にかすかなさざ波が立って

朝夕の蒼の世界がこの作品を作り上げています

相互リンク貼らせていただいてもよろしいでしょうか?
[ 2014/02/27 06:55 ] [ 編集 ]

風太郎様

海の青に染まるかのような列車
列車自体は 自分のこの色を知っているのでしょうか・・・・
列車内から放たれる光
撮影時間帯ならではの美しさかと思えます
海の色も列車の色も列車内の光も・・・・
もう少し 時間が経てば 変化してしまいます
風太郎様が人生の青の時代の記憶は
鮮明であることが 今回のお写真が語っています

無人駅の待合室
ストーブに手を伸ばし
撮影ポイントへと心を寄せている
風太郎様のお姿が目に浮かぶかのようです
[ 2014/02/27 07:28 ] [ 編集 ]

暗くとも・・・。

popoman さま

有難うございます。

ネイチャー写真に凝っていた時期も長かったので、朝5時位なら普通な所はありますね。
でもさすがに動くものだけにあんまり暗いと普通は敬遠するものでしょうが・・・。
最近のデジイチの高感度特性には驚くばかりです。
昔だったらカメラを取り出す事も無かったでしょう。

相互リンクの件、無論結構です。よろしくお願いいたします。

[ 2014/02/27 20:51 ] [ 編集 ]

刹那の記憶

りら さま

お久しぶりです。またご苦労様でした。
ウン十年に一度の大雪にあって、普段の日常を取り戻すために奮闘した大勢の老若男女が健在な限り、
この国は大丈夫だと思うのです。

さて、りらさんからいただく感想には毎度照れてしまいますね。
昔のままでという願いとはうらはらに、実は変わり果ててしまっているものも多いのですが、
ほんの刹那な風景の断片の中に、遠い記憶を呼び覚ます様な瞬間が紛れていたりするものです。

そんな出会いにときめきつつ、変わり果てたものに絶望しつつ、彷徨っております。
[ 2014/02/27 21:06 ] [ 編集 ]

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