小湊鉄道  花暦   その11     アーティスティックな保線小屋

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  小湊鉄道  月崎    2014年4月



月崎駅本屋の脇にある古びた保線小屋はもう使われていないようだが、

内部とかどうなってるんだろうと前から気にはなっていた。


小湊沿線では5月まで「ICHIHARA ARTMIX」なる芸術祭が開かれており、

月崎の保線小屋も何やらアートに変身したらしい。題して「もりらじお」。

入口に詰めている作者に「拝観料」300円也を払い、中に入るなり慌てて取って返す。

「し、写真撮ってもいいんすかあ!」


撮影自由という事で心置きなく撮ることが出来た。

アートとしてのコンセプトは、森に建てられた小屋の中で自然の声を聴くというものらしい。

天井に開けられた天窓からは春の陽光が差し込み、内部に無数に置かれた古いラジオからは

鳥の囀りや川のせせらぎが聞こえてくる。



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アート化はされても、保線小屋に閉じ込められた遠い昔の記憶を生かした演出がされているのが良し。

並んだスコップ、ヘルメット。壁にはズバリ「働」の文字。

古い写真はかつて月崎駅にまだ駅員が居た時代の情景と思われる。50年を遡る時間。

暗がりを照らす光芒が印象的なのは、隅にスモークを発生させる装置が仕組んであるからなのだが、

奥には一服付ける日焼けした肌の保線区員が腰かけていそうだ。


作者の意図に添うのか知らないが、肉体労働の汗の匂いと、自然の中のしばしの休息の安堵が伝わってくる。

時間さえ許すなら隅の三畳程の畳に座って、いつまでも佇んでいたい空間。




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[ 2014/04/27 22:29 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(6)

おはようございます(^з^)-☆

さっすが…目のつけどころちゃいますね!!

私、菜の花とサクラばかり撮してました(^-^;
通いなれたかたの力ですね(^з^)-☆
いい写真ですね。
[ 2014/04/28 07:44 ] [ 編集 ]

ARTMIX

くるみ さま

くるみさんが行かれた時も展示はやっていたと思いますが、
写材に富んだ月崎駅の事、地味な展示が目に映らないのも仕方ないですね。

このARTMIX、駅を何やら意味不明な飾り方をしたり、キハの横っ腹にロゴを大書したりで、
ちょっとウザ!!とも思っていたのですが、これを見てちょっと許そうかと思ってしまいました。
[ 2014/04/28 21:19 ] [ 編集 ]

最後の窓ガラス、楕円の借景が美しいですね。
小湊鉄道、こんなイベントもやっているんですね。
風太郎さんの小湊鉄道の写真を見るたびに、一度は足を運ばねばと思うのですが、
5月の連休中は人でごった返すんだろうと想像すると、足が遠のきます。
おすすめの時期とかありますか。
[ 2014/04/29 21:23 ] [ 編集 ]

小湊の季節

m_HALさま

コメント有難うございます。

窓ガラスは別にアートとして誂えた訳では無く、元の保線小屋の窓そのものだと思います。
ただの曇りガラスは珍しくありませんが、こんなのは初めて見ました。
昔の建具は実用一点張りのようで、ちょっと小洒落た遊び心もあるように思います。

小湊が異常に混むのは桜の時期だけですよ。撮り鉄、非鉄、すべて集結しますから。
逆にそれ以外、GWも普通の撮影に邪魔になるような事はあまり無いと思いますが。
温暖な房総の事、これからは新緑と言うより初夏の装いですね。それもいい季節ですよ。
その後はお盆過ぎからの刈入れ時でしょうか。
[ 2014/04/29 22:31 ] [ 編集 ]

風太郎様

一枚目のお写真
三枚目のお写真
天窓から光が差し込んでいます
この天窓からの光が二枚目のお写真の壁にも明るさを与えているようです
おしゃれな形の天窓は「ICHIHARA ARTMIX」によって作られたのでしょうね
床や壁は当時のままのようです
床は土を全て覆っているのではありません
三畳程の畳
そこは依然は 保線工夫さんが寝起きしたところでしょうね
私が撮影した 手入れがされていない保線工夫詰所には押入れがありましたから
小さな台所には 生活を感じるアルミの大きなヤカンがありました
壁に掛けられた写真
それは駅員さんの写真であり 保線工夫さんの写真ではないようです
当時の その方たちの写真・・・・・
撮影されていたとしても もう既に消失されているのでしょうね
厳しい労働環境だったと思われます
勤労意欲・・・・
というような綺麗な言葉では 到底語り尽くせないことでしょう
私が廃墟だと勘違いをして撮影した保線工夫詰所・・・
お写真拝見させて頂き その光景を思いだし
言葉に尽くせぬ 感慨深いものがありました



 
[ 2014/05/01 06:51 ] [ 編集 ]

工夫の息遣い

りらさま

昔の「線路工夫」は機械化も僅かで、本当に線路沿いを歩き続けて線路の具合を見、手作業で補修をしていたようです。
歩き続けるにも限界がありますから、要所要所にこんな小屋が建てられ、休息の場所となったようです。
ここに泊まる事は普段は無かったと思いますが、疲れを癒す大切な時間を過ごしたのだろうと思います。
貧しくも実直な鉄道員の姿が目に浮かびますね。そんな息遣いにしばし想いを寄せることが出来ました。
[ 2014/05/01 21:18 ] [ 編集 ]

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