レンズ沼のほとりで    80-200をバラす ①   

80200写真012b
  鏡胴の「花火」は直進ズームの証し




最近いわゆる「レンズ沼」にずぶずぶと嵌まりつつある。

沼は沼でも風太郎が嵌まっているのは古いニッコール(といってもAi以降だが)である。

実はこのメーカーと付き合い始めて4年にも満たず昔の資産など無いばかりか、「ニッコール千夜一夜」を語れる程の

知識は皆無なのだが、「不変のFマウント」でもあるし、古いレンズの中には最新高級レンズを食うような銘玉が

密かに存在していると聞けば、その下剋上振りを確かめない訳にもいくまい。

無論中古屋でいい値が付いている玉など買っても趣旨に反するし、とにかく金を掛けない事がミソである。

例えは悪いが金満巨大戦力を誇る球団を柔よく弱小球団が倒す小気味良さを、この世界でも味わってみたいのだ。



お題は「Ai NIKKOR 80-200mm F4.5」。

1977年発売、当時の定価は101,000円というから大卒初任給を全部つぎ込む位か。

おいそれとは手が出ない当時の高級レンズである。まだまだ低かったズームレンズの画質評価を一変させたという。

そんな歴史を創った銘玉がジャンクコーナーで1500円で投げ売られているのを見れば、救出しない訳にもいくまい。


外観はスリキズだらけで無残なものだが、カビなど見られず、絞り機構も問題ないようだ。ただホコリはびっしり。

いわゆる直進ズームだが、リングがスカスカは仕方ないところ。

これを分解清掃という禁断の領域に踏み込ませたのは、ちょっと撮ってみた際の写りに相当な「素性」を感じたからである。




80200mmf45ai_new_s.jpg




典型的な4群ズームの構成。鏡胴脇のイモネジを取れば前枠が外れ、前玉が露出する。

これを外すにはカニ目レンチが必要だが、そんな用意は無いので手持ちのコンパスで代用したらあっさり外れた。

「うおー前玉外しちゃったよー」と興奮して記念撮影。





_DSC6993b.jpg





一線を越えれば俄然強気になるもので2~3群目も次々外す。

ホコリの大群は2~3群の間に溜まっていて、ブロワーでひと吹きすればスッキリ。レンズ表裏の微妙なクモリも拭きあげる。

風太郎は家の掃除など滅多な事ではしないヒトなのだが、こういう「清掃」には血道を上げるとは。

まったくオトコってえ奴は、とカミさんの代わりにブツブツ言いながらフキフキ。




_DSC6997b.jpg

_DSC6995b.jpg




最後の4群目はマウント側から攻めたが、絞り機構に触る事になりそうで自重する。レンズを拭く事は出来るし。

ピントリングはそれ自体が巨大なナットになっている。スカスカの原因は裏面に貼られた植毛紙という何とも安手な部品の

「毛」が失われているのが一因と判明するが、これは何となくデコボコが残っている裏面を使う事でとりあえず。

グリスアップもしようかと思ったが、市販のレンズ用グリスのボッタクリ価格に怒りを感じたのでパス。

スカスカの方がピント合わせが早いもんねと負け惜しみ。


(長くなったので次回に続く。)



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[ 2014/06/21 12:27 ] 写真道具 | TB(0) | CM(10)

こんにちは。

コメントありがとうございました。
レンズ沼には、嵌りたくないと思っていてもついいついですね。
旧レンズを分解清掃して蘇らせる!いい技術を持っておられますね。
このレンズで撮った写真が楽しみです。
[ 2014/06/21 19:31 ] [ 編集 ]

風太郎様

正直に言います
私には 年代物のカメラを安く購入し
手入れを楽しまれていること以外は お話しの意味が理解出来ません
それは 勿論風太郎様のセンテンスのせいであろうはずもなく・・・
それだけ 私がカメラの知識に乏しいということなのです

でも風太郎様がこのカメラを手に入れて
喜んでいられることは よくわかります
少年ように はしゃいでいることも感じます
可愛いな・・・・と思いました
「ごめん 怒らないでね」


一枚目のお写真
最近のお気にいりカメラが被写体
とてもカッコ良く 撮影されていますよ
今日と明日は このカメラのお手入れですね
私は明日は 髪と爪のお手入れで美容室です
明後日は 歯のお手入れで歯科「虫歯はありません」です
カメラ・レンズは 防湿庫でお留守番です

続き 楽しみです
[ 2014/06/21 19:49 ] [ 編集 ]

レンズばらし

masaさま

コメント有難うございます。

いや、こんな作業をするのは全く初めてですよ。
ウン万円のレンズ相手に絶対できない事ですが、もともと安いから壊れてもいいかあという事で。
でもやってみたら結構楽しかったです。昔のレンズはまだ単純な造りですからね。
[ 2014/06/21 20:32 ] [ 編集 ]

オトコ心

りら さま

あははは。いや全く意味不明な記事にまでコメント有難うございます。

記事中いじっているのはカメラというより交換レンズですが、こういうものに血道を上げるオトコ心は分からないでしょうねえ。

女性が好きな雑貨屋さんとかで、思わぬ出物に意外な程安い値札が付いていて、
それをすかさずゲットした自分の目利きぶりに陶酔するような事はありませんか。まあそれに近いです。

機材による写りの違いなどごく僅かなもので、ことに写真の本質という観点からはどうでもいい事に近いです。
分かっちゃいるけどそれに拘る所がオトコの悲しい性なのです。
その点、機材に妙な拘りが無い女性の方が、写真と素直に向き合える分オトコより上をいくという、
「写真道楽女性上位論」の論拠にもなっていますね。

次回はこのボロレンズで撮った「実戦写真」を載せますから、それはまあ分かり易いと思いますよ(^^;
[ 2014/06/21 20:49 ] [ 編集 ]

オールドニッコール

風太郎さま

まだコイツはそう呼ぶには年季が浅いけど、
とうとうやっちゃいましたか、禁断のレンズバラシ。
電関人も若干二本、サービスセンターでメンテ不可と宣告された玉があるので・・・。
[ 2014/06/21 23:18 ] [ 編集 ]

古レンズ沼

狂電関人さま

組戻し不能(単なる破壊)のリスクを了承されるなら直してあげます。

Dfもお持ちなんだし、一緒に嵌まりましょう、底なしの古レンズ沼・・・。
[ 2014/06/21 23:43 ] [ 編集 ]

おはようございます。
風太郎さんが楽しまれている様子が見えてくるようで、とても楽しく拝読しました。^^
基本的に、機械の分解、清掃、組み立てという作業は好きなので、いつかはやってみたいところです。
[ 2014/06/22 07:47 ] [ 編集 ]

楽しみにお待ちしております

いろもりカラスさま

単なる破壊と紙一重ですが、何か光学製品の凄みも感じる所があって結構楽しいですよ。

いろもりさんもそういうご趣味をお持ちとは知りませんでした。
最近のレンズは電子の塊と化していて、おいそれと手が出せないと思いますが、
何事もチャレンジングないろもりさんの事、あっと言わせる日を楽しみにお待ちしております。
[ 2014/06/22 20:15 ] [ 編集 ]

こんばんわ(*^^*)

わぁ…自分でですか?
凄すぎ~(*^^*)

私一年前にかったCanonの6Dが、雨に濡れおかしくなったのを…ドライヤーで乾かすくらいしかできまへん…ハハハ(((^^;)

風太郎さんの写真で刺激受けまくりの、くるみどす(*^^*)

これからもよろしくお願いいたします♪
[ 2014/06/22 20:19 ] [ 編集 ]

機械仕掛け

くるみ さま

この当時のカメラ・レンズは純粋な機械仕掛けで、どういう仕組みで動いているのか、
特別な知識が無くても何となく理解できるところがあります。
理解出来れば特別な愛着も湧いてくる訳で・・・。

ところか最近のそれと来たら電子部品の塊ですから、動く仕組みはICチップ内の記号でしか無く、素人には手に負えませんね。
Canonの6Dはドライヤーで乾かす程度に留めた方が賢明です。全く手を出そうとは思いません。

こちらこそくるみさんの行動力にいつも刺激を受けています。よろしくお願いいたします。
[ 2014/06/22 23:35 ] [ 編集 ]

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