レンズ沼のほとりで    80-200をバラす ②  

80200写真002b
   

(前回からの続き)



一応清掃完了したので再び組み立てる。

おい待てよ、今組み立てているのは超精密な光学機器だ。こんないい加減な組み立てでいいのか。

しかしレンズ群をねじ込む際の指先の感触に全くガタが無いというか、収まるべきところにきっちり収まる感を信じる事とする。

この当時の高級ニッコールの加工精度は、マイスター的な職人技ではと実感させるに充分な「感触」である。

再び組み上がった「Ai NIKKOR 80-200mm F4.5」の光学ガラスは奥までキラリと光る。衣はボロでも心は錦だ。


さっそく試写。いつものテストベンチにしている場所で撮ると、これは充分すぎる解像だ。

EDレンズで無いからか、開放付近で若干ハイライトが滲む感じがするが、それでも隅々まで解像する。

(当時の高級ニッコールは、実は現代のEDレンズに相当する硝材を使っていたとのウワサもあり。)

コントラストは微妙に低い気もするが、デジタル使いならほんのひと補正で事足りるだろう。歪曲もほぼ無し。

試しに天下のナナニッパと撮り比べてみたが、一段絞ったら解像力の差はもはや目糞鼻糞のレベルでしかないのは、

嬉しいやら悲しいやら。


そう来れば次は実戦だ。梅雨空の三ノ輪橋界隈に持ち出す。


全て都電荒川線三ノ輪橋周辺    2014年6月

Nikon D800E Ai ZoomNIKKOR 80-200mm F4.5





minowa20140607_069take1b.jpg

minowa20140607_051take1b.jpg

minowa20140607_131take1b.jpg

minowa20140607_129take1b.jpg

minowa20140607_157take1b.jpg

minowa20140607_013take1b.jpg





どうじゃあ、1500円レンズの写りじゃないだろー、と自慢してみる。

最新デジタルは、もともと素質に恵まれたレンズの潜在能力を引き出すところがあるのかも知れない。

これが生まれたのは、だいぶ遠い日々になった風太郎の高校生時代。

最新レンズに無いひとつまみのノスタルジーも写っている気がするのは、贔屓の引き倒しか。



と、この記事を書いている最中に、あろうことかこのレンズの後継者にしてちょっぴり明るく、

さらに高性能(かも知れない)、「Ais NIKKOR 80-200mmF4」を2000円でゲッツしてしまった。(しかも美品)


嗚呼、底なしの(安)レンズ沼!



HPはこちら
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村

スポンサーサイト
[ 2014/06/22 20:17 ] 写真道具 | TB(0) | CM(6)

風太郎様

愛機 Nikon D800E に
今回 購入されそして手入れをされた
年代物のレンズ
ZoomNIKKOR 80-200mm F4.5 使用
都電荒川線三ノ輪橋周辺を撮影されたという理解でよろしいでしょうか・・・
早く撮影したくて雨の中での実写となったのですね
「どうじゃあ、1500円レンズの写りじゃないだろー、と自慢してみる」
確かに オセイジではなく そう思います
風太郎様の手によってよみがえったレンズでの撮影 心ときめいたことでしょう
ただ 私にはレンズの違いによるものがよく 分かりません
その点については残念ながらコメント出来ません ごめんなさいね
風太郎様がまるで恋する青年ように思えます

お写真
都電荒川線 
魅惑的ですね
一枚目にある列車は最新式ですか・・・
最後のお写真の列車とは大分異なります
最後のお写真にある・・・
岡田商店の草加せんべい 食べてみたいです
そしていつか・・・必ず・・・多分・・・
りら流
都電荒川線三ノ輪橋周辺
撮らせて頂きます

[ 2014/06/22 21:15 ] [ 編集 ]

凄い!!!

いやいやお見事です!

最新ニッコールGレンズと遜色ない写りですよ。
それに分解、清掃する風太郎さまの勇気と技術力にも恐れ入りました。

何か見てはいけない物を見てしまいましたね・・・
[ 2014/06/22 21:42 ] [ 編集 ]

拘りをひとつ

りら さま

レンズによる写りの違いがあるのか・・・。
あると言えばありますし、ないと言えばないです。
それはその人の画質に対する許容量にもよりますから一概には言えません。

ただ風太郎の拘りをひとつ挙げれば、「解像力」には拘っています。
要は写真に写ったごく細かい文字などがちゃんと読めるか、
山の木々の葉っぱが一枚一枚ちゃんと分離して見えるか、という事です。
人間の目玉の解像力を超えた写真は、凄みを感じさせます。それは写真でしか表現不可能な異世界です。
普通なら見えないものが見えるのですから。

今回の写真ならピンクの都電の前面に「ArakawaLine」と小さく書いてあるのが読めるかと思いますが、
性能の悪いレンズでは文字には読めません。ましてや肉眼では余程の視力でない限り読めないでしょう。
反面、解像力を上げた設計は、りらさんが拘っている「ボケ味」を汚くするとも言われています。万能のレンズはありません。

写真を趣味とするなら、そんな小難しい事も知っておくとまた別の楽しさが出るかも知れませんよ。

写真は全て三ノ輪橋駅と、そこから徒歩30秒以内です。
都内在住なら気軽に行けますし、本格的な下町情緒があって楽しめますよ。是非。
[ 2014/06/22 23:56 ] [ 編集 ]

真面目で丁寧な造り

いぬばしりさま

レンズ設計の技術は30年も前に飽和しているとも聞きますし、
新しいレンズがリードするなら光学ガラスの新素材位かと思いますが、
古いレンズの真面目で丁寧な造りはそのハンデも超えるという事でしょうか。
実際、撮ってみてびっくりしました。
結局ものつくりとは何なのか、というところまで考えさせられます。

もちろんAF無しVR無しは、それらに頼る事に慣れた身にはキツイです。
有難味が改めて分かったような。
単純に比較するものでは無い事もまた真実ですね。

[ 2014/06/23 00:11 ] [ 編集 ]

昭和のクラフトマンシップ。

風太郎さま

入場してメンテして試運転後、出場する。
まるで罐の検査みたいな一連の所作、昭和の
クラフトマンシップとでも言えようか!?
その後のテストシュート、あわやニアミスするところでした(汗)
所有のパーゴニッパチ、ED180ニッパチは
そのまま現役ということで走り続けます。
[ 2014/06/23 07:11 ] [ 編集 ]

持つだけで

狂電関人 さま

あーレンズってこうなってんのかと、この年にして初めて知る事も多くて楽しかったです。
今は超高級レンズですら標記類は印刷で済ましているご時世、
きちんとエングローブされて色差しも施されたそれは持つだけでいい写真が撮れそうな気がしてきますね。
ED180ニッパチは試してみたい玉です(ー-ー;) ニヤリ
[ 2014/06/23 23:18 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://futaro1980.blog.fc2.com/tb.php/755-69d47b80