大井川鐵道 深秋の候  その3     停まった時計

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   大井川鐡道  青部     2014年11月




古い駅舎が結構残っているのが大鐵の魅力だが、なかでも風太郎のハートを捉えるのが青部駅だ。

田野口とかもいいけれど、映画のロケ利用まで当て込んだ中身は良く往時を復活させているものの、

ちょっと特別扱いというか、大事にされ過ぎている感がしないでもない。

やっぱりどこか忘れ去られた駅にこそ、その片隅に遠い過去が閉じ込められている気がするものだ。





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ささやかな集落の奥に、眠るように佇む駅。

木肌が暖かい待合室に、ガラス貼りの出札口。

割れた窓ガラスの向こう、駅長が一人ぼっちで夜を過ごしたであろう宿直室も、

秋のやわらかな陽射しに照らされているのだった。




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ある時を境に静かに動きを停めたモノたちは、あるがまま以上の意味付けを与えられないが故に、

むしろ永遠の時を刻むのかも知れない。

ベンチに腰を下ろせば、かつてそこを埋めたムラの人々の語らいや、

黙々と執務する駅長さんの息遣いが、微かに聞こえて来るようだ。




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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2014/11/14 20:25 ] 最近の旅 中部甲信越 | TB(0) | CM(6)

こんにちは

おそらくは
誰かにとって
我が身も 時のとまった器になるのかもしれない
というか、、、我が身そのものが故郷となることに
一段違った嬉しさも感じます
わたし自身は現在進行形のはずなんですけどね

お写真見てそんな気持ちになりました
[ 2014/11/15 22:41 ] [ 編集 ]

光の記録

身近な所に居る人、それは親であったり子であったり妻であったりするのですが、
それぞれに老いたり成長したり、変化は残酷な程確実にやってくるものですね。

ただ記憶の中に在るそれは、永遠に若かったり幼かったり。
ともすれば薄れかける記憶装置を補ってくれるのが写真でもあります。
もう二度と帰ってこない日々の光の記録こそ、誰にも撮れないその人だけの最高傑作なのかも知れません。

そんな気持ちになるのも自らが老いたり、という証しなのかも知れませんが。
[ 2014/11/16 00:03 ] [ 編集 ]

桟のある窓。

風太郎さま

こいつがなんとも哀愁をそそらせます。

それとねじねじと締めるやつ(何と呼ぶのか
忘れました)がまた良い!

きぃきぃきぃガラガラガラとその窓を開けたとき
入ってくる新鮮な空気が淀んだ部屋の空気を
一掃する。その日常が好きです。
[ 2014/11/17 14:24 ] [ 編集 ]

ねじねじ

狂電関人 さま

子供の頃の家にはありましたなあ。ねじねじと締めるやつ。
ちゃんとねじ込むにはコツが要りましたっけ。

不粋なアルミサッシにならないのは「放置」されている故なのかも知れませんし複雑ですが、
それがこの鉄道の味になっているのですから皮肉なものです。
[ 2014/11/17 21:44 ] [ 編集 ]

風太郎 様

最後のお写真を拝見させて頂き
青部駅に興味を抱き 調べてみました
左手の建物が駅舎であり
右手がホームなのですね
左手の建物が駅舎であることは
最初から理解出来ましたが
ホームにいくには 道を隔てているので
私の勘違いかとも思いましたが
やはり 駅舎でしたね
駅員さんが常任されていた頃は
この駅舎で切符を購入して道を隔てた
ホームから 列車に乗車したのですね

では二枚目 五枚目にある秋色は
最後のお写真にある駅舎に
前方にある 樹木の秋の色彩でしょうか
四枚目のお写真の窓は
ご婦人が歩く左手の窓を室内から
撮影されているのでしょうか・・・
お手数ですが お時間許す時 教えて下さい
[ 2014/11/24 20:44 ] [ 編集 ]

Re: 風太郎 様

青部駅は、確かに駅舎とホームが随分離れているのが特徴ですね。
その謎解きは、かつて今の線路の駅舎寄りにもう1本線路があったのです。
奥の方に小さなホームが草に埋もれており、これは貨物専用のホームだったようです。
かつて農作物など貨物の積み出しが沢山あり、そのために駅員が必要だったのでしょうね。

窓に映る緑は、写真に写っていませんが駅舎の裏手の壁から窓まで覆う様なツタの緑です。
この駅はご婦人から見て手前が待合室、その奥に駅務室、その奥が宿直室になっており、
四枚目の窓は駅舎のずっと奥、割られてしまった窓ガラスから内部を覗いて写しました。
かつては畳敷き、布団を敷いて寝たのだろうと思います。秋など虫の声に包まれた一夜だったのでしょうね。

ブログはまだでも、もちろん構いませんよ。再開を気長にお待ちしております。
[ 2014/11/24 21:44 ] [ 編集 ]

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