只見線 大白川 2014年12月
魚沼と奥会津を結ぶ国道252号線は大白川の先でぷつりと途絶え、深雪に覆われた山塊が聳えるばかりである。
国道の冬季閉鎖の前に、自動車という現代の農村に不可欠な乗り物は用を為さず、
只見線がこの雪深い地方を結ぶ唯一の交通手段となる。
しかし水害で寸断された会津川口~只見間の復旧の目途が立たず、廃止が囁かれるとあっては、
そこそこ大きな町である只見は会津方への車利用か只見線魚沼方しか逃げ場が無く、
半ば孤立状態に置かれているようにも思える。
もっとも常識破りの豪雪記録を持つこの地域は、鉄道からも道路からも見放された本当の孤立を何度も経験している。
数日に及ぶ外界からの途絶の末、ロータリー車が開く二筋の鉄路は殊の外頼もしく映ったに違いない。
ここまで来ると雪の質も違って来る。吹雪を突いて只見行きは真っ白な山塊に分け入っていく。
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この色の気動車を見ると、津軽線を連想してしまいますが...。
さて、只見線、相変わらず区間運休が続くのは本当に残念ですね。復旧工事すら着手しないというのは、岩泉線同様、廃止を前提にしている感じですね。
儲かる路線を重視することは、企業経営としては当たり前なのかもしれませんが、公共の交通機関という側面を考えた時、どんな場所でもどんなに少ない客しかなくても、利用者のためを考えるという視点があってもよいのではないかと思いますけどね。特に災害で不通になっているのですから。
確かに只見線、私も通しで乗車したことがありますが、県境付近の乗客、普段は本当に少ないのですけど...。
一度は行ってみたい場所です!!
YouTubeで秋の只見みて…あまりの綺麗さに絶句しました!!
しかし、雪の只見線見たことなかったから…厳しさが伝わります!!
雪の質が関西のとはちと違いますねぇ!!
風太郎さん…ほんまに色々行かれて頭が下がります!!
山岡山さま
只見線の不通区間はいよいよ山深い里で、絵になる場所も多く残念ですね。
しかし民営化された時点で経済効率の束縛から逃れられないのも現実です。
減る一方の運転本数も度を越えれば生活の足として顧みられなくなるのも必然でありますが、
車が無ければ一日も生活できない土地を作ってしまう事が地方の疲弊を加速させたのも事実です。
やがて都会もそのツケを払う事にならなければよいのですが。
県境付近、私も永らく撮っていません。閉鎖中の国道に踏み込めば秘境路線も撮れたでしょうが、
準冬山登山の覚悟は無く。
くるみさま
中国山地のローカル線の雪景色など見るにつけ、いい所だなあと思うのですが、また趣が違いますでしょうかね。
国鉄型が堂々のレギュラーを張る路線も数えるほどですからねえ。
百聞は一見にしかず。是非くるみさんの女子鉄遠征リストに加えて下さい。
会津方はまた全く趣が違うところもありますから是非両方を。
こんばんは。
只見線の部分廃止が決まったら、冬の只見町は陸の孤島になってしまいますね。
確か、去年の秋くらいにJR東が回答を出す事になっていたのですが、どうなったのでしょう?
まぁ、期待はしておりませんが、逆に全線復旧となれば、本当に嬉しいですよね。
只見線、どちらかと言うと会津方のイメージが強い私ですが、さにあらず新潟側も趣があって写欲を掻き立てられますね。
久々にお邪魔いたします。
C11が旧型客車牽引で復活して以来、只見線は結構入れ込んでおります。きたぐにを長岡で降り、レンタカーで2時間。悪路の中を夢中で通ったものです。
水害以降はご無沙汰してますが、お写真を拝見すると再訪したくなりますね。
運休区間はハナからあきらめております。魅力的な撮影地が多かったので心残りですが、数字が小さすぎ・・・ 復旧したとしてもコンクリート漬けではねぇ・・・
関西からは訪問が難しい線区ですが、いずれとは思っております。新幹線乗り継ぎ、越後湯沢からレンタカーかな。お金かかりますねぇ・・・
いぬばしり さま
只見線全通は相当厳しいでしょうねえ。
そうなれば中途半端+大豪雪の魚沼方も厳しくなるかも知れません。
すぐに絵になるいわゆるお立ち台ポイントが多い会津方と違って渋い区間ですが、
自分でポイントを発掘する楽しみがあります。
鉄道少年さま
ひっそり地味だったローカル線もSL一発で有名になるものですね。
関西からだと山越えが必要ですね。なかなか手強いかと。
生活列車撮影中心の私としては魚沼方だけでも充分ですが、そのうち会津方もと思っています。長岡からでもあまり距離は変わらないかと思いますよ。
風太郎さま
雪のこの鉄橋は、やはり絵になりますね。
でも、この色が前で来るともっと北の花輪線辺りに
見えてしまいますねぇ。。。
狂電関人さま
狂電関人さんはここで撮影済みですか。
午後からは2両共只見色になりました。
本数極少なのに結構こまめにローテーションしてるのかなあと思いました。
でも・・もっと濃い色にして下さい!
大白川にある 雪の塊 それはもはや氷のごとくなっています
暫し その光景から目を離せませんでした
その上を走行する只見線
線路の上の白も目に飛び込んできます
この狭い線路 どれだけの注意を払って運転されていることでしょうね
走行中に線路が積雪のため 走行出来なくなるのではと心配してハラハラしています
りらさま
この辺りではまだ序の口の雪ですね。
ドカ雪になれば車両が見えない程の雪の壁になります。
鉄橋の上も雪に埋まれば心細げに見えるかもしれませんが、鉄道車両はずっしり重く、案外平気なものです。
道路の除雪に要する莫大なコストを鉄道への援助に振り向けてもらえれば、とも思うのですが。
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