北紀行  その20      秘境駅 豊ヶ岡 ③    ラストショット

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   札沼線  豊ヶ岡     2015年2月




闇に沈んでゆく駅。

写真に撮ると毒々しいとしか思えない水銀灯の色も、この駅の不思議な現実感の無さをむしろ強調してくれるような気がする。

既視感の入り込みようのない空間を秘境と呼ぶなら、豊ヶ岡はまさに秘境駅の名に恥じないところだった。

しかしかつて開拓の大地に伸ばされた鉄路とささやかな駅は皆、漆黒の闇の中に道標のように立つものではなかったか。

そんな遠い昔の鉄道風景の幻も見るように。





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17時49分発 5432Dの、漆黒に溶けてゆく紅いテールランプが、今回のラストショット。



新千歳を離陸した飛行機が、光の渦のような東京上空に達するのは、それから僅か4時間後の事である。




(北紀行  おわり)




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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2015/03/11 20:40 ] 最近の旅 北海道 | TB(0) | CM(12)

風太郎様

1枚目
ホームと線路が緑のシャワーを浴びているかのようです
現実ではありえないことではあると理解しているけど
厳しい環境での美意識もあること・・・
やはり幻想的な画に思えます

2枚目
誰も乗車しない 誰も降りない
ワンマン運転の電車は・・・・寂しそう
でも緑のイルミネーションで包まれている
やはり 美麗だと感じる

3枚目
紅いテールランプの光だけ残して・・・
去って行く 彼
緑のシャワーはまだ降り注いでいる

青と黒のせめぎ合いの合間
緑の輝きの中にある5432D

物語性のある3枚の縦写真

北紀行物語
静けさの中に余韻を残し
最終ページに相応しいシーンでしたね

 
今 北紀行その1からその20まで見直してみました
良かった 全てのお写真拝見して感想いれさせて頂いていました
丁寧なお返事 有難う御座います
[ 2015/03/11 21:51 ] [ 編集 ]

滅びの美

りらさま

貧乏性ゆえモトを取ろうとシャッターだけは数多く切ったので、随分長くなりました。
毎度お付き合いいただき有難うございます。

ご覧の通り完全に陽が落ちると周囲は真っ暗闇になります。
この駅からの帰り道にビビリまくったのもご理解いただけるかと。

この駅に降り立つ人はいるのでしょうか。
全く利用客のいない駅を存続させるほど、鉄道会社は呑気ではありませんから 気になります。
居てもごく僅かでしょうから、この駅の行く末も定かではありません。

今回写してきた数々の鉄道の歴史より遥かに短い期間しか生きていないのですが、
失われゆくものを見送り続ける事になりそうなのは、何かの巡りあわせでしょうか。

それは滅びの美なのかも知れませんが、切なく美しい鉄路の抒情を一枚でも記録に留めたく。


[ 2015/03/11 22:40 ] [ 編集 ]

別世界

こんばんは。

いやぁ~秘境駅、堪能させて頂きました。
何かの別の世界に入り込んだような感じがします。
実際、風太郎さまもこの時はすっぽり入られていたかと(笑)
そして、一通り撮り終わって辺りをみたら闇夜の世界。
これ、多分いや、絶対入っていましたね!
それくらい何かを感じますよ。 此処、行きですね!!
[ 2015/03/11 23:26 ] [ 編集 ]

ヘッドランプ、懐中電灯お忘れなく

いぬばしりさま

駅という先入観から入ると、その異質さに立ちつくすところがありますね。
昼間はまだしも夕暮れになると・・・・
あれは夢だったのかもと思う様な時間でした。
駅舎もいいですが、軒先の電灯もまた役者で、よくぞこの舞台装置が整ったなと。
(ちなみに白熱電球では無く、電球色の蛍光灯です。誰が付けたか、果たして同業者の寄贈か?)

駅に通じる小道はこのオーバークロス脇から伸びているのですが、本当に真っ暗闇になります。
気を付けないとマジで「遭難」しますよ。
ヘッドランプ、懐中電灯お忘れなく。
[ 2015/03/12 00:49 ] [ 編集 ]

風太郎さん こんにちは

雪で線路も見えないほどの小さな駅
列車が来ると線路も少し光ってひと時の安らぎ
行ってしまった後はまた雪が線路を覆ってしまう
雪国の心にしみる物語に感動しました
[ 2015/03/12 09:40 ] [ 編集 ]

漆黒

風太郎さま

本当にこの表現がぴったしの夕闇ですね。

普通は、ブルーモーメントのグラデ足が在りそうなのに
いきなりドンっと真っ暗。まだこんなところがあるんですね!?
[ 2015/03/12 12:57 ] [ 編集 ]

一期一会

くーさま

コメント有難うございます。

雪は全てを覆って浄化してくれるような所がありますね。感動をシンプルに演出してくれます。
闇もまた然り。
何も見えない事がかえって想像の翼を広げてくれます。
鉄道でも自然でも、そんな一期一会の出会いに飽きが来ることはありませんね。

ありきたりと違うアングルに挑戦されているご様子、オリジナリティに魅せられます。

今後ともよろしくお願いいたします。

[ 2015/03/12 21:02 ] [ 編集 ]

再履修構想

狂電関人さま

確かにトーンカーブがストンの鉄道風景は珍しいですね。
一応駅の周りですから普通は明かりがあるもの。
それが全く何にもない潔さは、シンプルをもって良しとする風太郎の作画コンセプトの琴線をビンビン鳴らしましたね。

もっと広い画角で捉えて闇の深さ広さを強調すりゃ良かったかなーとか、
雪に覆われた木々とブルーモーメントの中、お誂え向きに来る列車を撮らなきゃなーとか、
早くも再履修構想!?
[ 2015/03/12 21:31 ] [ 編集 ]

こんにちは

札沼線の秘境駅と言えば…此処だろうなと期待して拝見させていただきました(^^)
札沼線と言っていたのにある日を境に突然学園都市線と言われ・・・それがちょうど私が大学生になった時のこと この沿線にある大学に通っておりました 
石狩当別から先は学園都市線ではないのですけれど 大学時代に自分の大学の駅の先にも当然興味がわき 何度も繰り返し乗った当時を思い出します 
仕事に着いてからもこの沿線にある施設訪問のためにに何度か来たこともあります 何年か前には息子と終着まで行き帰りしました
監獄の長の名・開拓者の故郷の名・アイヌ語地名 替えられた減殺の味気ない地名 こんな短い路線に北海道の開拓の裏表事情の歴史が詰まっていて 
札幌から近いのに急に異世界に来たような気持になったものです

豊ヶ岡 降りるひと乗る人がいなければきしゃのドアが開きません 
あの待合室の小屋には夏になるといつもスズメバチが巣を作るので容易に立ち寄れませんでしたし ドアを開けたらアブも入りそうな勢いでしたぐっと深い車窓に見えるうっそうとした植物 春にはエンレイソウなども咲き、北の春は黄色でもピンクでもなく黄緑色から始まるんだということを教えてくれました
つまりは・・・・そういうところにこの駅はあるんですよね 

秘境駅 というくくりがはやり出し ここも地元ローカルテレビでも全国テレビでも取り上げられそれでも いまもこうして騒ぎをよそにしている風情がうれしいです
[ 2015/03/13 12:39 ] [ 編集 ]

小駅の四季

jam さま

さすがは地元jam さん、お見通しでしたね。

何かの本で「北海道の秘境とは、まず第一にカユイ所である。」というのを読みました。
藪蚊の大群の襲来を指すようですが、ワイルドな大地の現実は、
都会人の甘い幻想など許してくれそうにありませんね。

夏の豊ヶ岡、スズメバチの巣とはまた恐ろしい事で。
もはや自然と一体化した様相なのだろうというのも容易に想像できます。
カユイのもイタイのも嫌なので次に行くならやっぱり冬だと思いますが、
この時代から忘れ去られたような小駅の、四季の移ろいを追うのも一興ですねえ。

春からは行動半径の広がった息子さんの傑作が各地で量産されるのではないでしょうか。

楽しみですね。
[ 2015/03/13 20:13 ] [ 編集 ]

楽しませていただきました

ようやくに仕事も落ち着きまして、北海道記をじっくりと拝見させていただきました。
しっかりとルポルタージュしている山線写真には「やられた」感深しです。
一転しての札沼線の旅人写真との間に在るのは、やはり30数年の記憶の眼差しでありましょうか。
どちらも私には撮れそうになく、ただただ眺めさせていただくばかりです。
[ 2015/03/22 23:40 ] [ 編集 ]

心のうちを

Wonder+Graphicsさま

有難うございます。
山線の全盛期を知るWonder+Graphicsさんにとってはもはや残骸にしか見えないかとも思いましたが、
それなりに「山線の今」が伝わったなら幸いです。
ほんのわずかな接点ではあっても30年前に刷り込まれたある種の記号は今も心の中に生きて、
知らずカメラをコントロールしているのかも知れません。
その点記号が全くない札沼線は、見たままの不思議に素直にカメラを向けられたのかなあと思っています。
写真を撮るとは心のうちを写す事と、改めて。


[ 2015/03/23 23:28 ] [ 編集 ]

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