只見線逍遥  その3       不通区間

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    只見線不通区間   只見      2015年5月 








2011年、この地方を襲った大豪雨は濁流となって只見川に流れ込んだ。

すぐ上流にあるダムの緊急放水による凄まじい水圧の直撃を受けた鉄橋は、為す術も無く落橋したという。

時は流れて、分断された只見線は4年目の夏を迎えようとしている。

豪雪の地である。ひと冬ごとに線路は雪解けの土砂が堆積し、それは自然に還りつつある。

駅舎に打ちつけられたベニヤ板の壁は、列車がやって来る事は無い冷徹な現実の証し。







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   本名


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  本名





只見町は「つながれ只見線。」、金山町は「只見線に手を振ろう。」 

復旧と路線自体の存続を願う沿線のメッセージは線路際に揺れる。

冬季には国道でさえ閉鎖され、雪深い山中に孤立する町である。


ダムがダムとして役割を果たさず、むしろ爆発的な濁流を発生させた原因は、

長年にわたり堆積した土砂で既にその機能が損なわれていたからとされる。

流域に建設された10を数えるというダムが生み出す電力は、地元となんら関係の無い都市の為のもの。

天災か人災か。水害のわずか4ヶ月前に起きた「原発」と同じく、ここもまた福島県である。

顧みられる事のない地元の静かな憤りも、レールと共に夏草に埋もれつつあるのだろうか。








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   本名


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   会津蒲生







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[ 2015/06/11 21:10 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(16)

こんばんは(*^^*)

そうだったんや
一度は行きたい只見線!!

生々しい傷跡ですね。

私は…秋の只見線の写真みて秋に行きたいと思ってました♪
行けないでしょうが…
[ 2015/06/11 22:00 ] [ 編集 ]

こんばんは

只見線がこのような状況とは初めて知りました。
海からと山から、遠く離れていながら同じ県内でどちらも水に禍いされた福島県、気の毒としか云いようがありません。
小出から会津は20年以上前只見線沿いが一度と奥只見湖から檜枝岐を越えて会津田島までが一度行ったことがありますが、
未だナビも無かった時代で帰りは深夜になりどちらも日帰りではかなりきつかった思い出があります。
只見線沿いの風景は右にカーブをするところで右手の川幅がやや広くなり流れも緩やかになったところが一つだけ目に浮かびますが
他はほとんど忘れかけていました。
お写真拝見して途中の風景が少しずつ思い出されています。
ありがとうございました。
[ 2015/06/11 22:25 ] [ 編集 ]

こんにちは

震災で被災した知人が 只見が通っていたころも止まってしまった後もよくここの写真を撮っていました
それを見るたびに 撮る人の気持ちもそこにあったはずの汽車はヒトの気配もびしびし感じられて
心ただ事ではいられませんでしたし いまも心揺らぎます
体調崩していた知人は いまはどうしているだろうか 
美しいけれど不安とあきらめを含んだ此処の風景同様 時が止まったままのひとのこころ どうすることもできない自分の情けなさを思います
さびしげな線路 日高線のこともちらっと頭をよぎりました
[ 2015/06/11 23:03 ] [ 編集 ]

四季折々


くるみさま

不通区間はこの通りですが、残っている新潟側も福島側もそれは紅葉がきれいですよ。
くるみさんの行動力なら越えられない距離では全然ないと思いますが。
[ 2015/06/11 23:51 ] [ 編集 ]

警鐘の風景


はせがわさま

只見駅で突然列車から降ろされ駅頭で茫然とする観光客に、
「汽車走らないよ、この先の鉄橋みんな落ちちゃってるから」と地元の人が声を掛け、さらに茫然としていましたね。
線路図から消えていませんし、この惨状はよく知られていないようですね。
昨今の荒ぶる自然ではありますが、只見線も昨日今日に出来た鉄道ではありません。
長い長い歳月に様々な災厄をやり過ごしてきたはずの鉄道が、一夜にして崩壊するとは。
自然を制御し切ったような人智の驕りに対する、警鐘の風景に思えてなりません。
[ 2015/06/12 00:11 ] [ 編集 ]

喪失感


沿線を撮り歩くと、すぐ水辺まで家々が並んで、いかにこの地の暮らしが川に寄り添っているかが実感できます。
それ故に鉄橋さえ吹き飛ばすような4年前の大水害は、いかに恐ろしいものだったか想像を絶しますが、
どうやらダムに守られたムラと、襲われたムラがあったようです。世の不条理はいずこにもあるものです。

初夏の緑が目に沁みる様な、美しい里です。
人工物ではありますが、鉄道もいつしかその風景に同化していたに違いありません。
そこにあって当然だったものが失われる喪失感は、時と共につのるものなのか、それとも薄れていくものなのか、
どちらなのでしょう。
[ 2015/06/12 00:28 ] [ 編集 ]

風太郎様

只見線不通区間のお写真
悲しみとやるせなさで胸が一杯です
二枚目の水の流れが美しいからそれだからなおのこと分断された鉄橋に衝撃を覚えます

三枚目 四枚目 五枚目
それは人々に寄り添うがごとくあった鉄橋を思います

「天災か人災か。水害のわずか4ヶ月前に起きた「原発」と同じく、ここもまた福島県である。」
この言葉に胸が締め付けられる思いです

今回の撮影アップされたお写真が語るべきものは多く 一人でも多くの方が今回のお写真を見て下さり記事を読んで下さることを願っています
特に政府にそれを望みます

有難うの一言では言い知れない思いです
写真の持つ責務さえも考える機会ともなりました
そして何よりも自分の無知を恥じました
お写真 生涯忘れることなど出来ないでしょう
  
[ 2015/06/12 07:42 ] [ 編集 ]

ジーン

こんにちは。
不通区間にスポットライトを当てた
心に沁みる写真ですね。

阪神大震災にあい
大部分が不通区間になり
復旧までかなりの時間を要しました。
不便を感じない人は
時間と共に記憶が薄れ
えっ まだ不通なの??
とギャップを感じた事が思い出されます。

当時は家も被害にあい震災の記憶を残したくない・・・
そんな思いからカメラを向ける事が出来ませんでしたが

この写真を見ていると
記録に残し
伝える
大切さを教えられる
力のある一枚一枚です。。。
[ 2015/06/12 13:59 ] [ 編集 ]

リアル


りらさま

山河はあくまで美しく、暮らしの温もりにも抱かれた沿線だけに、現実の冷徹さが際立ちます。
写真表現は様々な試みがあって良く、コンセプチュアルな表現も否定しませんが、
目の前の現実に正面から対峙するリアリズムこそ写真にしか出来ない領域です。
奥会津に人知れず埋もれていくようなリアルが伝わったなら嬉しいです。
[ 2015/06/12 21:27 ] [ 編集 ]

記録する事


happyヒロさま

鉄道という社会インフラを趣味的な対象として楽しませていただいている以上、
その社会性というものを写真表現の中に盛り込むことが出来たら、というのはささやかながらの恩返しと思っています。

阪神大震災で被災されたのですね。
私は物事の価値観を覆すような災厄に見舞われた経験が無いのは幸いなのでしょうが、
本当に直面したら、それを記録するエネルギーはなかなか生まれないものなのかも知れません。
あくまで傍観者でしかないのかも知れませんが、外に居る人間にしか記録できないものがあると信じたいです。
[ 2015/06/12 21:40 ] [ 編集 ]

復旧を祈る

こんばんは。

一枚目のお写真、衝撃を受けました。
緑に埋もれた宙に浮くレール・・・
そのレールが存在を示すように光り輝く。
いつか再生する事を夢見るように。

私も只見線不通区間に立ち寄ったのですが、
「もう再生不可能かな?」と思うくらい荒廃してましたね。
でもJR東は昨年の秋に結論を出す予定でしたが、今も保留状態。
もしかして長いスタンスで復活もあるのかと、少し期待もしたりしてます。
[ 2015/06/12 21:55 ] [ 編集 ]

鉄道の役割


いぬばしりさま

鉄橋が悲惨な事になっているのは知っていましたが、
ふと見た草叢にスポットライトを浴びたような宙吊りの線路が、
何かを訴えている気がして思わず車のブレーキを踏んでしまいました。

復旧費用85億円との事、その一部を福島県他が負担する譲歩案はあるものの動きは鈍いようですね。
ダムの土砂堆積の放置が原因なら電力会社に補償を請求する事も出来そうですが、
JRとて復旧後の恒常的な赤字も考えて、という思惑も透けて見えます。

浚渫した土砂を鉄道で運ぶという新たな役割も提案はあるようです。
国土保全という大目的からも鉄道の役割はまだ存在するようにも思うのですが。

[ 2015/06/12 22:38 ] [ 編集 ]

目を背けては…、

いけませんね、
只見線に通うひとりとしては。
ジャーナリスティックな視点で水害区間を切り取られ、
惨状が心に突き刺さるとともに、なんとか復旧をして欲しいのですが、
超閑散区間で、一日の輸送人員を考えると、問題は山積、
稀有な車窓が展開する路線ゆえ、JRとして五能線のように観光路線としての価値を見出してくれると、
良いと思っています。
[ 2015/06/13 03:41 ] [ 編集 ]

偏り


32Countさま

資本の論理というか経済観念のみを基準にすれば、只見線は不合理の塊のようにも見えます。
しかし沿線の立派に過ぎる国道にはどれ程の公的資金が注ぎ込まれているのか、その偏りも実感します。
ダムの保全に只見線を活用するというのは成程と思いました。
トラックがあるといっても大型免許所持者の半分は60歳以上です。
すべてをクルマに頼り切るような構造はいずれ瓦解するようにも感じます。

[ 2015/06/13 09:23 ] [ 編集 ]

痛々しい風景

風太郎さま

つい数年前まで繋がっていたこの路線で撮影をしているだけに
寸断された鉄路の風景を見るのが辛いです。
当路線の存廃には様々な意見があるでしょうけれど、只見線だけの問題ではなく
先人が苦労の末に築き上げたものを大切に活用すること、
どんどん新たにものをつくってしまう傾向を顧みてもなどと考えます。
[ 2015/06/13 11:35 ] [ 編集 ]

鉄道と国家


狂電関人さま

不通区間を見れば見るほど、ここに列車が走ってくればと何度思った事か。
風太郎の琴線に触れる風景がここに集中しているのは皮肉に過ぎて辛いです。

経済合理性に乏しい田舎を切り捨てるのは簡単ですが、人が住まなくなった土地は荒廃し、放置された山河は暴れます。
全国に張られた鉄道網は国土保全という百年の計に使えないのでしょうか。
もちろんこれは国家の責務であり、株式会社に委ねるものではありません。
鉄道と国家の関係を改めて議論すべきと思います。
[ 2015/06/13 12:55 ] [ 編集 ]

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