吹雪く日も    

南部縦貫鉄道 坪川駅の乗客2 198年2月 日 16bitAdobeRGB原版take1b2

   南部縦貫鉄道 坪川   1984年







地吹雪に荒れる朝。

そんな日も普段通りの通学列車の思い出は、今も心の襞にかたちを留めているのだろうか。







HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村

力行

hokkaido1201501小沢_355take1b

   函館本線 小沢    2015年







強まる吹雪、みるみる埋まっていく線路。

倶知安峠に向けてエンジンが唸りを上げる。








HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/10/02 20:14 ] 最近の旅 北海道 | TB(0) | CM(6)

豊穣の秋

55mmkanbara_17530 大蒲原の秋1 take1b2

   蒲原鉄道 大蒲原   1982年







沿線に金色の屏風が並ぶは豊かな収穫の秋である。

農の季節もこれで一段落、次は長い冬を迎える準備も始まるのだろう。

高い空の下、爽やかな陽ざしを浴びてジョイント音も軽やかだ。







HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/09/30 20:05 ] 昔の旅 蒲原鉄道 | TB(0) | CM(4)

運転休止

gono20130118-19_040take1b.jpg

    五能線 驫木   2013年







運転は見合わせられている。

波濤は轟き、風は鳴り続ける。








HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/09/28 20:45 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(10)

松音知

_3073天北線 松音知発車する列車 take1b

   天北線 松音知   1988年







天北山地のシンボルといえばピンネシリとマツネシリ、それぞれズバリ男山・女山の夫婦山。

天北線も漢字を当てた敏音知駅と松音知駅が仲良く並んでいた。

最後まで交換駅として駅員が配置されていた敏音知駅と比べ、

松音知駅は停留場に過ぎず早くから無人化されたようでうら寂しさはあったのだが、

築堤にへばりつくように建てられた駅舎は国道からも良く目立ち趣があった。

駅前の木に隠れた山体がマツネシリ、フレームアウトしているが右側の山裾がピンネシリである。

松音知駅舎は天北線廃止後、地元住民に引き取られ保存されていると聞く。



優麗な山容のピンネシリが気の毒なので別カット。山頂からは遠くオホーツクが望めるという。








天北線 松音知駅 冬1 1988年1月 AdobeRGB 16bit take1b 





HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村

目覚め

kominato20161126_12056take1b.jpg

   小湊鉄道 上総大久保   2016年








冷えた大地の目覚め。

頬に触れる大気の密度。

鉄道もまた、天地の呼吸と共に在る。








HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/09/24 21:39 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(4)

なんと!!  水着撮影会

satueikai201709_19961take1b2.jpg





なんと!! 「水着撮影会」 にやってきました。

ニッコールクラブという団体があって、加入が昨年ニコンサロンで写真展をやった際に資格要件になっていたので。

時々「◯◯先生と行く◯◯撮影の旅」とか案内が来るものの別段興味が無かったのだが、湘南で水着モデル撮影会との事。

こういう撮影会って一人のモデルに大勢群がり、鉄のお立ち台並みに怒号飛び交う修羅場と聞いていたし、

第一こういうのって参加費が高いだろーと思っていたのだが、1400円ポッキリの会員価格にグラグラと。

修羅場見学を兼ねてこのディープなワールドに踏み込むのも後学の為かと。もちろん相応のスケベ心は隠さぬが。


当日は台風の暗雲迫る辻堂海浜公園。海岸は波にさらわれるからとプール貸切。

想像はしていたが300人位はいると思われる参加者の高齢化率は凄まじい。

風太郎とて他人の事は言えぬがそれでも若い方から数えて5%以内には入ると思うから推して知るべし。

それでもこのじいちゃん達、元気なんだな、これが。


( モデルさんはWEB等掲載フリーです。念のため。 )






satueikai201709_19387take1b.jpg

satueikai201709_19399take1b.jpg






一歩でも前に出るという競り合いはもとより、こういう写真の「決め」はやはりモデルの目線を取る事にあって、シャイでは損ばかりの世界である。

「プリティー!!」 「マーメイド!!」 「ギブミー!!」 とか叫んでいるじいちゃん達の問答無用のパワーは凄い。

やっぱり高齢者の元気が日本を支えるかと感じてしまう。

実際 「渚のマーメイド」 とか暑苦しいタイトルを付けてフォトコンにでも出すんだろうな。






satueikai201709_19706b.jpg






モデルは日本人もいればパツキン系もおり、これはロシア、ベラルーシ、ウクライナとかロシア系が多い。

バタ臭さがやや少なくて肌がキレイ、日本人好みなのかな。






satueikai201709_19726take1b.jpg

satueikai201709_19992take1b.jpg






服をお召しになった 「じらしタイム」 もあります。

雨も降りだす悪天ながら晴れたりしたら変な影が出てまた大変だったろうから、これはこれで好条件と思う。

その昔宣伝課の下っ端としてプロカメラマンの仕事を真近に見る事が多かった銀塩時代。

曇りや雨の日のモデル撮影となると暖色系のシートフィルターで色温度を補正していて、

大らかに自然発色任せの鉄とは大分様子が違うわいと感心したもの。

晴れの日でもごく薄いアンバーを掛けると女性の肌はキレイに写ると言ってたな。

今はWBクリクリで一発補正だから楽になったもの。

ご託宣通りにもう少しアンバー寄りに振るかと思ったけど何か嘘っぽくなりそうでこの程度に。







satueikai201709_19360take1b2.jpg

satueikai201709_19327take1b3.jpg






手持ち肩越しショットは普段からだから何の違和感も無いが、鉄のように三脚で領有権確保がないからカオスである。

でも想像したより全然修羅場じゃなかったな。

図々しく一歩前が当たり前、それをスタンダードと認めて後はモデルに掛ける声のでかい者勝ち、

気後れしている奴は素直に負けを認めて後ろに下がれという世界。

それがまた結構静かで理性的な秩序になっているのだ。

もとより他人の土地に三脚&脚立、4~5人分相当の領有権を存分に誇示して周囲を威圧した上に、

二言目にはマナー云々を垂れるより余程大人な秩序に見えるけどね。






satueikai201709_19671take1b.jpg

satueikai201709_19932take1b2.jpg






「両脇を締めて寄せる」 はカメラの構え方ではありません。






satueikai201709_19664take1b2.jpg






じいちゃん達は目線取りの声を掛けるだけではなく、ポージングへの「積極的指導」も。

先生役の女性プロカメラマン、「皆さんグラビア好きですねー!」 「あーこんな写真、奥さんに見つかったらー!」 「あー、そのポージングは際どい!、ダメダメ!」 


うるさい。





satueikai201709_20010take1b2.jpg

satueikai201709_19797take1b2.jpg






やっぱりこの子がダントツ人気ナンバーワン、可愛い系はもちろん何より表情豊か。

言われなくてもレンズの一本一本に目線を送る配慮はデキた子だ。

「うおー!」 「可愛いよー!」 「それだあ!」 「だっちゅうのー(古)!」 という応援でモデルを乗せるのも肝要なようで。

「婦人科」 の大ベテランとおぼしき、謹厳実直そうなじいちゃんが腕組みして 「この子は表現力が高い。」 なるほど。






satueikai201709_19945take1b2.jpg





女性参加者は当然と言えば当然だが構成比として3%位か。

これだけカメラ女子が増えているんだから 「イケメン水着撮影会」 とかあっても良さそう。結構来ると思うけどね、お忍びで。

あまりの男性中心+高齢化にニッコールクラブも悩んでいるようだが、今やカメラは介護用品とも言われる中、次の一手は必須かと。




satueikai201709_19937take1b2.jpg





ロシア系のプロポーションは凄いが、もう少し齢を食うと一気にボンレスハムみたいになるんだよなあ。

騙された!とロシア男はもっと怒るべきだと思うぞ。





satueikai201709_19577take1b.jpg





序盤は気後れしていた風太郎の目線取りもエンジンが掛かって来ましたよ。





satueikai201709_19874take1b.jpg

satueikai201709_19512take1b.jpg

satueikai201709_19987take1b.jpg

satueikai201709_19895take1b2.jpg





今回のお勉強は 「シビアなピント」 を改めて見直したくなった事。

無限遠ばかりの鉄道撮影では退化してしまうその部分だが、こういう写真はそうはゆかぬ。

無闇に絞りを開けて背景をボカせばいいというものでも無く、極薄のピントにあちゃあというカットも多数。

何よりポージングによって必要な絞りは変わるし、ピント位置を含めて 「被写界深度の読み」 を瞬時に行う必要がある。

グラビアカメラマンはスケベなら勤まるとは思っちゃいないが、その技の深遠さを再認識。

今回初めてピント位置をカメラ任せにするモードを試してみたら、ピントは必ずブラに食いつくんだよなあ。

コントラストに吸い寄せられるのだろうか、そこだけピンポイントフォーカスした写真多数は困る。





satueikai201709_19851take1b2.jpg

satueikai201709_19828take1b2.jpg

satueikai201709_20062take1b2.jpg





「◯◯ちゃーん」 「可愛いー」 「もうちょっとだけー」 と追いすがる連中に最後の笑顔を振りまいて撮影会終了。

このモデルさん、追っかけも大分出て来そうです。

パーベルのようなナナニッパを振り回す事3時間、カット数約800。

「婦人科」 の名医からすればツッコミ所満載なんだろうけど初診者としてはこの程度だろ。

最後は腕がプルプルつりそうになっても、あー楽しかった。 いやいやあ。





satueikai201709_20021take1b2.jpg

satueikai201709_20072take1b2.jpg





HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/09/21 20:18 ] 日々雑感 | TB(0) | CM(8)

野辺の祈り

55mm_17304津軽鉄道 深郷田 198009 take2b

   津軽鉄道 深郷田   1980年






津軽半島の歴史は地元の言葉で「けがず」と呼ばれる飢饉の系譜でもある。

豊臣家滅亡から昭和初期までの330年間に60回の凶作、中には3年連続もあったと聞けばその酸鼻を極めた飢えの歴史は想像に余りある。

明治期に入り日本鉄道が現在の東北本線を開通させればこれで東北から餓死が無くなるとされ、

結局飢饉というのは気候風土はもとより輸送インフラの未整備が生み出すものでもあるけれど、

ひとつの解決はまた別の問題、「貨幣経済下の格差」を拡大させるものでもあり。

昭和9年10年と連続した凶作と農村の困窮は2.26事件の背景のひとつでもあったろうし、そんな歴史のうねりにも繋がっている。


津軽の地の底に流れる、死の匂い。

篤い地蔵信仰は此処に斃れた幾多の魂を癒すものでもあれば、当たり前に平穏な日々が続く事への祈りでもあったろう。


津軽鉄道沿線にも素朴な野辺の祠が目立った。

この年の津軽地方も寒い夏が続いた後、9月に入っても稲に実りが僅かしか結ばれていないのが分かった。

ちょうど開業50周年を迎えていた津軽鉄道は様々な記念行事を予定していたものの、地元の意気消沈を慮って自粛していると聞いた。





HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村

鉄の響き

aizu201509_4198take1b.jpg

   磐越西線 山都   2015年







鋼鉄の響きが溶けるのは、どこまでも高い秋の空。








HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/09/17 19:36 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(4)

秋の翳り

55mmkanbara_17496 秋の土倉ホーム1 原版take1b2

    蒲原鉄道 土倉   1982年





早や傾いた秋の陽に、翳りは山裾の小駅も包んだようだ。

マチから帰った降車客が、三々五々に家路を辿る。







HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/09/15 21:24 ] 昔の旅 蒲原鉄道 | TB(0) | CM(4)

晩夏

kominato20140726_110take1b.jpg

   小湊鉄道  里見    2014年








「晩夏」      木下夕爾


停車場のプラットホームに
南瓜の蔓が匍いのぼる

閉ざされた花の扉のすきまから
てんとう虫が外を見ている

軽便車がきた
誰も乗らない
誰も降りない

柵のそばの黍の葉っぱに
若い切符きりがちょっと鋏を入れる





この詩と出会ったのは中学の教科書だったか。

作者の生家近く、福塩線の前身にあたる軽便鉄道の小駅の情景とされる。

興味の対象はブルートレインでもエル特急でも無く、草生したローカル線一本槍という渋ーい中坊だった風太郎が、

この一編の詩に吸い寄せられたのは言うまでもない。


当時は写真のシの字も知らなかったからそんな視点は持ちようも無かったのだが、

今読み返せば写実的というより写真的な詩だなあと思う。

てんとう虫云々はまるでマクロレンズで捉えたかのようだし、そのまま乗降が空振りのホームにズーミングして、

最後の改札掛の仕草は決定的なシャッターチャンスというところか。

その寄りと引きの妙がまるで組写真を見るかのようだ。

内容からすれば別に初夏でも盛夏でも良さそうな気がするが、「晩夏」のタイトルがまた秀逸だ。

発車していくガソリンカーの響きも小さくなった後、残されたホームの静けさは、忍び寄る夏の終わりのそれであったろう。


詩の世界はこの広い日本の何処かにまだあるはず、それを見ずにはいられるかというのが、

その後の旅の原点だったようにも思うのだ。

それから幾星霜、見たのか見なかったのか定かではないけれど、今もその幻をファインダーの向こうに追ってしまう。


今年も夏は終わりぬ。










上総鶴舞20110828_DSC2577take1b

   上総鶴舞







HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/09/13 23:42 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(4)

但馬・丹後をゆく  その9     同じ空の下

tango201708_18176新井崎の夜明け1 take1b

    京都府 伊根町   2017年8月







ハタと気づけば、日本海から陽が昇るというのは稀有な風景かも知れぬ。


海から陽は昇り、山の端に沈む。

穏やかに繰り返す里の日々。

都会と同じ空の下に流れるもうひとつの時間があると知る。

それもまた旅する事の意味であるに違いない。





( 但馬・丹後をゆく  おわり  )







tango201708_18196新井崎の夜明け2 take1b




tango201708_18111新井千枚田1 take1b







HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/09/11 19:46 ] 最近の旅 西日本 | TB(0) | CM(6)

Birth of Venus

venus3b.jpg






ボッティチェリの名画「ヴィーナスの誕生」は、「長過ぎる首」「極端に落ちた肩」「不自然な左腕」と、

美神を謳う割には結構歪んだヴィーナスなのだが、そういった人体に対する解剖学的写実が大切にされたルネサンス期の巨匠の事、

分かっちゃいるが正確性や写実性を超えた美の仕掛けを、その歪のあわいに潜り込ませたという事なのだろう。







Venus1b2.jpg







以前音威子府の写真展を共催させていただいた東海大学の石塚耕一先生の最新写真展は、ズバリ「 Birth of Venus 」。

奇しくも風太郎の写真展と同時期開催となった昨年もビートルズの楽曲から飛躍するイマジネーションを展開されていたのだが、

今回は写真と絵画の融合というテーマはそのままに名画の再解釈に挑戦。







tokyo20170907_19159take1b.jpg






女性モデルのポートレートに複雑なデジタル処理を重ねて現出させるのは、街に廃墟にそしてプライベートルームに生まれたヴィーナス達。

階調を飛ばして彩度を抑えたイメージは、デジタル時代を迎えて写真表現の懐が拡がった現代に在っては絵画的とまでは言わないけれど、

むしろ浮遊するイメージとリアルな写実の間を行き来するような、不思議な世界観の演出に成功していると思う。







venus2b.jpg







以前の写真展では「こんなのは写真ではない。」と酷評もされたとの事だが、

色彩は常にそれが置かれた光の環境に依拠するもので、何が本当の色、写実なのかは誰にも分からない。

豊かな階調性云々も枯れた見方をすれば、「ごく平均的にきれいに見せる」ためのテクニックに過ぎず、

現実の光と翳はもっと荒々しく、あるいは水を打ったように穏やかに在るものなのかも知れず。

そこに織り込まれた「歪」こそが写実を超えたイマジネーションの飛躍を促すのなら、それはルネサンスの画家の目論みにも通じるように思うのだ。


新宿眼科画廊にて13日まで。






HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/09/09 22:34 ] 日々雑感 | TB(0) | CM(6)

但馬・丹後をゆく  その8     暮れる水面

tango201708_18036伊根の舟屋2 take1b

   京都府 伊根町   2017年8月






「やっぱり本格的に撮ってる人の写真は全然違いますわー、なかにはこんなん伊根ちゃうやろー、というのも見ますわー」

というのが船頭の兄ちゃんの感想のようだが、「満天の星空の下の舟屋」とか見るといろいろ写真の作りようはあるのも事実。

でも湾を夕陽が照らして穏やかな水面に舟屋の影が落ちる時間帯は、誰が撮っても伊根の白眉だと思う。

今日も波間にたゆとうような一日が終わる。








tango201708_18207伊根3 take1b



tango201708_18136伊根2 take1b






HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/09/07 21:27 ] 最近の旅 西日本 | TB(0) | CM(8)

但馬・丹後をゆく  その7     伊根の舟屋

tango201708_18119伊根の舟屋6 take1b

   京都府 伊根町   2017年8月






丹後半島といえば定番ながら、「伊根の舟屋」は前から見てみたかったので。

絶好のロケーションに構える「道の駅」から見下ろせば、あまりに茫洋とし過ぎているので切り取ってしまったが、

湾をぐるりと囲む舟屋群の佇まいは、やはり奇跡に近い風景だろう。





tango201708_18011伊根の舟屋4 take1b






潮の干満にどう対処しているのだろうというのが積年の疑問だったのだが、最大10cm位と極めて少ない特性が生んだ奇景である。

同じ海でも広島の厳島あたりでは最大3m以上の干満があるそうだから、何故それほどの差があるのか不思議といえば不思議。

もちろん荒れる外海から絶妙に守られた湾の地形にも拠るはもちろんだが。

実際には「船のガレージ」であり、すぐ上に住む人はほとんどいないとの事。裏にある横向きの家が母屋。

舟持ちの家は少なくなったようだが、舟を出して釣り糸を垂れれば海の幸は手に入るし、軒先にカゴを仕掛ければカニや貝類も。

目の前の海が分け与えてくれる恵みを必要なだけいただく、海と人間の共生の風景でもある。


普通に考えれば当然だが裏の道路を歩いても面白くもなんともなく、やっぱり舟屋は海から見るに限る。

湾内を巡る小型船「海上タクシー」は貸切チャーター状態だったのはラッキー。







tango201708_18018伊根の舟屋1 take1b


tango201708_18125伊根1 take1b





エアコン付で実際住んでる人もいるのだろう。日がな一日海を眺めて暮らすのも都会人には贅沢の極み。

冬になったらコタツに入って雪見酒かなと妄想する。

お酒ついでに言えば下の写真は海辺の酒蔵「向井酒造」。午後の休みに釣り糸を垂れるのは杜氏さん。

家業を継いだ女性杜氏が造る「竹の露」を夕餉に嗜めば、まろやかでフルーティー、伊根湾の水面のように穏やかな味わいだ。






tango201708_17986伊根の舟屋3 take1b


tango201708_18042 伊根の舟屋5 take1b






北海道の江差あたりでは海沿いに軒を連ねた趣深い漁師町の佇まいを、意味不明の道路拡幅で全滅させた挙句、

100億円近いカネを掛けて「懐かしい町並み」なるハリボテを並べるは唖然としたものだが、

早くからその価値に気付き、これを守った伊根の人々の勝利であるに違いない。


もうちょい、もうちょいと無理なデイレクションに応えてくれたイケメン船頭、グッジョブ。

伊根生まれの伊根育ち、地元中学校ではプールも無ければ水泳の授業も無しなのに、

突然伝統の伊根湾横断遠泳はやってられませんわあ。

でも給食の食材はその朝の港で仕入れる。日本一うまい給食ですわ、と。






tango201708_18044伊根船頭1 take1b






HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/09/05 19:55 ] 最近の旅 西日本 | TB(0) | CM(4)

但馬・丹後をゆく  その6     丹後半島

tango201708_17917 袖志千枚田2 take1b

    京都府 丹後町    2017年8月





丹後半島西岸を北上。

明るい日本海は山陰でも見慣れているから今更驚かないが、やっぱり溜息が出そうな海景だ。

青とは言っても複雑なそれは高い透明度に海底の浅い所はエメラルドグリーン、そして深くなればやはり北の海を感じる群青に。

風太郎は絵筆は不作法だが、この色をどうしたらキャンバスに表現出来るだろう。


半農半漁を絵に描いたような村々は海べりまで田が広がって、実りの色に近づいた稲穂と海原のコントラストを堪能する。

棚田の上り下りに吹きだした汗を拭いつつ、これが大人の夏休み。







tango201708_17908丹後半島西岸2 take1b


tango201708_17927 袖志千枚田3 take1b


tango201708_17943丹後半島西岸1 take1b





HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村    
[ 2017/09/03 19:37 ] 最近の旅 西日本 | TB(0) | CM(4)

但馬・丹後をゆく  その5     鉄の墓標

tajima201708_17794餘部鉄橋1 take1b

   兵庫県 香美町 餘部   2017年8月






鉄橋本体はもとより、プレートガーターに大書された「山陰本線 余部橋りょう」に威厳があったなあと思い起こさせる。

分厚く塗り重ねられたペンキとそれをも侵食する錆のモニュメントは、こうして真近に見れば生々しく。

それは大自然と人間達の100年にわたる鬩ぎあいの墓標でもある。







tajima201708_17790餘部鉄橋2 take1b






一部のみ残された鉄橋は「空の駅」として観光地化され、脇にエレベーターまで設置する工事が進行中。

鉄橋の完成から50年も駅が無く、高さ40mの強風下の鉄橋を徒歩で渡り、更にトンネルをいくつも越えて鎧駅まで歩いた時代、

駅設置の悲願が叶えば、地元の小学生まで急坂に基礎石を運び上げて工事を手伝ったという逸話が、まるでおとぎ話のような。






tajima201708_17789餘部鉄橋3 take1b






鉄橋下の集落を歩く。

微かなデジャビュを感じて撮った写真は、後に見比べればまさに30年近く前のその場所である。

第一パンの何でも屋は閉じられてから何年の月日を重ねたのだろう。

生々流転の「鉄橋の村」である。







tajima201708_17788餘部鉄橋下1b


山陰本線 餘部の町1 1990年7月 16bitAdobeRGB原版take1b

     1990年





HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/09/01 20:03 ] 最近の旅 西日本 | TB(0) | CM(6)

但馬・丹後をゆく  その4     鎧の入り江

tajima201708_17767鎧の集落1 take1b

   兵庫県 香美町 鎧集落   2017年8月





明るい夏空に誘われて海へ。


餘部の隣の集落、鎧は入り江に佇むささやかな漁港と集落がいい感じで、前から再訪してみたいと思っていた場所。

コバルトブルーの日本海という、この上ないロケーションに恵まれればテンションも上がりまくるというもの。

思えば雨続きの東京、此処で真夏の光に初めて出会った気がする。






tajima201708_17759 鎧漁港1 take1b







山陰本線と海の組み合わせは撮れなくはないけれど、クモの巣状の電線に阻まれる。

仕方なく中途半端な一枚ながら、これが今回唯一の「鉄」である。この辺りはまだヨンマルの天下なのね。







tajima201708_17776山陰本線 鎧1 take1b







平家の落人伝説も伝わる餘部界隈の事、「鎧」の地名も何やら訳ありと思っていたのだが、

近くにある「鎧の袖」と呼ばれる豪壮な柱状節理の海食崖から来たものらしい。


その土地で一番景色がいいのは墓場なりの格言に従い、墓地の坂を登り詰めれば。

家の数より墓石の数の方が多そうなのが気になるが、此の地に生を終えた魂達が、眠るような入り江を手を広げて護るかのようだ。







tajima201708_17771鎧漁港1 take1b




HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/08/30 21:16 ] 最近の旅 西日本 | TB(0) | CM(6)

但馬・丹後をゆく  その3     たゆとう時間

tajima201708_17676 城崎温泉通1 take1b







朝食前に抜け出した散歩道は朝日の中を動き始めた地元の日常が息づく。

それでも7時ともなれば各所の共同浴場も開き、温泉町の一日が普段通りに始まるのだ。






tajima201708_17606城崎温泉温泉街1 take1b

tajima201708_17798 take1b

tajima201708_17688 take1b

tajima201708_17885城崎温泉射的take1b

tajima201708_17879城崎温泉パチンコ1 take1b

tajima201708_17818柳湯1 take1b







日がな一日湯にまどろみ、しばしの享楽に酔い、山海のうまいものを食って、宵の涼に歩く町角に新たな発見を求める。

湯の町のたゆとう時間に、浮世を忘れて身を浸す幸せ。






tajima201708_17663城崎温泉花火1 take1b

 ( 全て城崎温泉  2017年8月 )





HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/08/28 20:27 ] 最近の旅 西日本 | TB(0) | CM(6)

但馬・丹後をゆく  その2     和の矜持

tajima201708_17625 西村7 take1b





志賀直哉の時代は素朴な湯治場だったろう城崎温泉は、今や国際観光地である。

かつては普通夜行「山陰」あたりの固い座席車で夢うつつのままに通過した暗い駅の記憶位しかないが、

今は京都からの瀟洒な特急列車が次々と到着、その度に観光客が吐き出される。

通りを闊歩する浴衣がけの群れは見事な多国籍軍なのは言うまでもない。






tajima201708_17642 西村2 take1b

tajima201708_17890 いちむら1 take1b






狭隘な谷間に広がる故に土地が狭く大資本の参入が難しかったのかもしれないが、

古くからの温泉宿が小さいながらそれぞれの矜持を保ち、湯の町の文化を守り育てている感があるのは心地良い。







tajima201708_17735 西村5 take1b

tajima201708_17745城崎温泉朝食1 take1b

tajima201708_17666 西村4 take1b

tajima201708_17647 西村3 take1b

tajima201708_17742西村1 take1b






調度から仲居さんの立ち居振る舞いまで、静謐で繊細な美意識への感度が外国人の方が高いとしたら由々しき問題ではあるけれど、

「お・も・て・な・し」のニッポンブランドは決して官が旗を振って煽るものではなく、

それを育てた市井の民の底に流れる、粘り強い意志の在りかと信じたいのだ。






tajima201708_17732 西村8 take1b


 ( 全て城崎温泉  2017年8月 )





HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/08/26 19:58 ] 最近の旅 西日本 | TB(0) | CM(6)