サミットへ

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   蒲原鉄道 七谷   1985年







春が近づけば。

駅員が居て除雪が行き届いたホームやポイント周りは黒い地肌が顔を覗かせるのだった。

それでも山峡に分け入るサミットはまだ雪深く。







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[ 2017/08/08 20:09 ] 昔の旅 蒲原鉄道 | TB(0) | CM(4)

KOTE-KOTE SUMMER

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   阪堺電軌 東粉浜   2017年7月








全国何処へ行っても暑い、暑い、暑い。

この辺りはまた何℃か余計に暑い。










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   二度つけ禁止。キャベツで掬うのは可。





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[ 2017/08/06 18:14 ] 最近の旅 西日本 | TB(0) | CM(6)

夜を抜ける

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   奥羽本線 秋田  特急あけぼの    2013年








風雪の夜を抜ける。








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[ 2017/08/04 21:43 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(6)

カラス部隊

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通りすがりに覗いた古本市で「日本発見 ローカル線讃歌」なる1981年刊のムックをゲット。

国鉄線を中心とする全国のローカル線のルポルタージュから、津々浦々までレールが敷かれた背景、国鉄再建問題との関連まで網羅し、

昨今の焼き直しを繰り返したような鉄旅本より余程内容がある。

もっともこの頃既に国鉄ローカル線をことごとく廃止するための政治日程は着々と進んでいたのだが、

そんな懸念は誌面からは読み取れず、ギリギリまで現実感が乏しかった事も分かる。






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記事中目を引くのは北井一夫さんのルポルタージュ「カラス部隊は行く」。成田線沿線から都心に向う行商人の専用列車を追ったもの。

重さ50kgにも及ぶ荷物を背負うのは小柄な地元農家のおばあさん達。昔より減ったとはいえ700人の行商人が利用していたというから驚く。

荷物は必ず風呂敷に包むのが乗車の決まりだったそうで、何故か黒い風呂敷や服装が多く、

真っ黒なシャドウが多い写真は、北井さん独特な黒焼きか未明の撮影もあってタイトな露出故か分からないが、

まさに「闇夜のカラス」の異名そのままに写し止めている。




kanbara1983 55mm_16912b





行商といえば自家農産品の販売と誰もが思うが、お得意さんのニーズに合わせて商品にバリエーションを持たせるべく、

ヨモギ餅のような田舎風お菓子や生肉まで扱っていたそうで、そのための卸商まで夜明けの駅前に詰めていたという。

背中ひとつの立派なマーケティングが存在していた訳だ。

それにしても山手線経由でようやく朝を迎えた都心の雑踏に消えていく農村女性の逞しさよ。

全国各地に息づいていた行商の世界は、この国の民のごく素朴な勤勉さと共に、資本に頼らず自立した庶民のエネルギーに溢れている。





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昨夏の写真展に来場された雪国出身の女性。

故人になった母が毎朝最寄りの駅から大荷物を背負って行商に出ていた、これはその頃見た待合室そのままです、と。






kanbara_16837 55mm大蒲原行商の老婆 原版take1b


kanbara_16831 55mm 大蒲原ホームの行商老婆2 原版 take1b

   蒲原鉄道 大蒲原   1983年    





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[ 2017/08/02 23:53 ] 日々雑感 | TB(0) | CM(8)

写真展大巡回

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都区内一日フリーキップを買って都内一円写真展巡り。

まずは銀座ニコンサロン。






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「死は生の一部」という作者の死生観が静謐なモノクロームに宿る。

路傍の土くれに死を感じ、微かな残照に生を見る。

無風の水面のような感性に憧れる。



返す刀で鉄分濃い系3連発。

品川のキャノンは猪井さんと鉄道写真作家協会の競作。

「鉄景漁師」とは面白いタイトルだが、この国の美しき山河を縫う鉄道が織りなす光と翳に酔い、旅に心揺れる感動が伝わる。

だからいつまで経っても止められねえ、という猪井さんの呟きが聞こえて来そうだ。


「煙のゆくえ」は、復活SLに対し様々な作家がこれでもかとデシタルをブン回した感じ。

アナログ時代の絶対不可能を可能にする魔法の威力は、蒸気機関車を美しき衣を纏ったオブジェに変える。

いや待てオブジェや見世物じゃないだろ、蒸気機関車は必然から生まれ暮らしを運び時代を作った・・・とは言うまい。

時代は変わり人は変わる。今蒸気機関車は全く違う役割を生きている。何が正しいかは時代が決めてゆく。





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渋谷に転じて。

これはアマチュアを中心とする合同展。何より山岡山さんが出品、わざわざ広島から上京されるとの事で馳せ参じた次第。

地元の強みを生かして三江線、木次線など陰陽横断線を撮り続ける氏はその卓越した映像センスもさることながら、

光線や気象条件など周到に先回りしているのが見て取れ、それはもう小憎らしい程。

地元掘り下げの鑑とも言える方といつも感心しているので、お会い出来て良かった。

ブログの小さな画面に収まりきれない、「現代ニッポンのローカル線」の居住いを詩情豊かに捉えている。

三江線もいよいよ来年で終わりだが淡々と受け入れるという泰然自若さは、ひたすらオロオロするであろう風太郎とは大違いだ。







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締めは恵比寿でアラーキー。

伴侶にして最高の被写体とする「陽子」との愛と死の記憶。

24歳で結婚して42歳で亡くなった「陽子」は齢を重ねる毎にきれいになっていくんだな。

被写体というより写真と対峙しながら自分の中の「陽子」を見つけ出していたのかもしれない。

ファインダーは独りでしか覗けないものだから全ての写真は「私小説」を纏うのかもしれないが、

自身の内臓をも掴み出すような「念」のリアルな手触りは、写真を狂おしい程の手段に変えてゆく。






やっぱり写真展ってそれぞれの作家さんのイマジネーションやら情念やらが濃縮された空間だから、

そんな事じゃイカンとブン殴られたり、コレだと膝を叩いたり。

いろいろインスパイアを受けたので、おっしゃワシも撮るでとユルユルは遺憾ながら即席「東京日和」。









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   中央線 中野   2017年7月





もひとつおまけに真島さんの名作「0系新幹線」の真似、じゃなくてオマージュ。

上と併せてコレがナニか分かるかな?





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[ 2017/07/31 20:00 ] 日々雑感 | TB(0) | CM(8)

真夏の扉  その6    光満る

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   いすみ鉄道 小谷松    2017年7月






野辺に咲く原色の花はギラつく太陽を求める。

まだ高い陽を受けて、気動車の屋根も刹那の光を返す。

夏が、いち日ごとに満ちてゆく。




( 真夏の扉 おわり )







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[ 2017/07/29 20:29 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(4)

真夏の扉  その5    夏を泳ぐ

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   小湊鉄道 上総大久保   2017年7月








線路際を覆い尽くす草叢に踏み込めば。

青臭さが熱気と溶けあって鼻に纏う。

今を盛りの夏の匂い。

気動車もまた、夏を泳ぐ。








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[ 2017/07/27 20:11 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(4)

真夏の扉  その4    陽炎

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   小湊鉄道 里見   2017年7月








朝の遅い都会人なら目覚めの時間。

超望遠のファインダーに、早や陽炎が揺れる。

今日も炎天のいち日になりそうだ。








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[ 2017/07/25 21:07 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(8)

真夏の扉  その3    デジャビュ

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   いすみ鉄道 久我原    2017年7月







今を盛りの蝉の声。草いきれと滴る汗。青田を渡る微かな風に竹林は少しだけ揺らぐ。

平凡に過ぎるが故か、それは遙か遠くなったあの夏の日に繋がる。 いつか何処かで。

気温が更に1℃上がるように暑苦しい、紅い気動車の記憶もまた。








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[ 2017/07/23 19:53 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(8)

真夏の扉  その2    朝露

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   小湊鉄道 上総鶴舞    2017年7月








まだ青い稲穂に結んだ朝露を揺らして。

始発列車は夏の日の始まりを告げる。








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[ 2017/07/21 23:44 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(13)

真夏の扉  その1    フライング

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   小湊鉄道 上総中野   2017年7月








梅雨の終わりの豪雨ばかりが列島を襲うなか、猛暑続きの三連休。

梅雨明け宣言なるもの、「◯日頃明けた模様。」と後追いで来るのが通例だったりする。

もう待てぬと真夏の扉を開けに。

この日の房総半島は最高気温36℃。デジタルセンサーからも湯気が上がりそうだ。



と言っているうちに関東地方は本日梅雨明け宣言のようですね。





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[ 2017/07/19 20:41 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(10)

目撃

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   都電荒川線  三ノ輪橋    2013年







写真であなたも目撃者。








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[ 2017/07/17 19:51 ] 都電荒川線 | TB(0) | CM(2)

此処に鉄道在りき

蒲原鉄道 高松~大蒲原 ハザ木 1 1983年2月 16bitAdobeRGB原版take1b

    蒲原鉄道 大蒲原    1983年







全てが動きを停めたような白い季節。

此処に鉄道在りきと微かに轍を刻む音。










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[ 2017/07/15 21:22 ] 昔の旅 蒲原鉄道 | TB(0) | CM(6)

沖の鴎に

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    北海道 厚賀漁港   2013年









〽 沖の鴎に 深酒させてョ いとしいあの娘とョ 朝寝する ダンチョネ


八代亜紀の「舟唄」の歌中歌として出て来るダンチョネ節の一節は、

鴎に深酒させれば静かになって邪魔される事無くしっぽり朝寝出来る、の意。


漁を終えた北の湊。

しじまに響く鴎の鳴き声は、遠くに近くに。








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[ 2017/07/13 19:43 ] 自然風景写真 | TB(0) | CM(4)

透過光

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   小湊鉄道  上総大久保   2016年4月








若葉も排気煙も朝の光を透かして。








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[ 2017/07/11 22:10 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(4)

眠い夏

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   江ノ島電鉄 鎌倉高校前   2015年







海辺のテラスでハイボールひとつ。








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[ 2017/07/09 21:11 ] 最近の旅 関東 | TB(0) | CM(6)

梅雨空に

磐越西線 徳沢2 1988年6月4日 sRGB 16bit 原版 take1b

   磐越西線  徳沢    1988年







そぼ降る雨に駅を囲む緑はまた濃くなってゆく。

夏への扉。







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[ 2017/07/07 20:20 ] 昔の旅 東北の国鉄・JR | TB(0) | CM(6)

床下の響き

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   いすみ鉄道 西畑    2017年4月








こうして止めてみると何故か一番目が行くのは床下だったりする。

廣田尚敬さんの古典的流し撮り写真集「動止フォトグラフ」もさながら床下写真集的だったし。

走行中の台車というのは車体とパラレルでなく、前のめりなんだなと発見するし、

DMHエンジンを始めとする、この時代の気動車の機械油が匂う様な走行装置の佇まいをしみじみ眺めてみたり。









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[ 2017/07/05 21:46 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(8)

タウシュベツ

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   士幌線旧線 タウシュベツ川橋梁    2017年6月







天気回復した事だし、夕張のおまけで前から見たかった「タウシュベツ」を目指して大雪の懐へ。


タウシュベツ川橋梁は1933年に士幌線建設のため架橋。

コンクリート造ながらローマの水道橋を思わせる優美なアーチが特徴だったが、糠平ダムの完成により1955年に水没、

以来渇水期に姿を現す幻の橋として有名になるも、80年以上の風雪と水圧は徐々にその躯体を蝕み、

そのアーチ形が見られるのはいよいよ今年辺りが最後ではと聞けば。

林道を4キロは歩かないと辿り着かないと尻込みしていたのだが、糠平温泉の先に全景を見られる展望台があるという事で。








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ただ単に渡河する橋を架けたいだけならもっと単純化した形が合理的と思うのだが、

型枠を使った現場打ちで表面のコンクリート層を作り、内部に割石を詰めこむ特殊工法がコストとデザイン性を両立させたとする。

大雪の太古の自然まで鉄路を伸ばした80年前の鉄道技術者の、秘められた美意識とロマンでもあったろうか。

図らずもここで光が当たるなら、それもまた先人達の時を越えた勝利にも思うのだ。

時は残酷に橋を蝕む。しかし以て瞑すべし。そこには滅びの美をも宿っているようで。






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展望台は国道から森の中をせいぜい200m程度の距離なのだが、何しろこの周辺はシャレにならないヒグマ地帯だし、

冬眠明けの子熊連れだしという恐怖もあってパンパン手を叩きながら用心。

でも新緑からの木漏れ日は眩しく、風は若葉の香りを運ぶ。


結局三国峠まで行く。ここからの太古の森の大展望は何度見ても溜息が出る。

彼方に聳えるのは残雪を抱いたウペペサンケ山。標高1848mの活火山、アイヌ語で「雪解け水をどっと押し出してくる」の意とか。








ウペペサンケ山hokkaido_16157take1b

    三国峠






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[ 2017/07/03 22:03 ] 最近の旅 北海道 | TB(0) | CM(10)

夕張物語 その10    南大夕張

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   三菱石炭鉱業鉄道線 南大夕張駅跡    2017年6月







南大夕張駅があった場所はすっかり荒れ地となって昔を偲ぶ余地もないのだが、

唯一の遺構として上屋を備えたホームと当時の客車が展示されている。

上屋の脇に階段があって登ったところに駅舎があったように思う。

ホームの周囲は広大なヤードで石炭を満載したセキが轟音をあげて行き来していた。







南大夕張構内1 198402 55mm_16243原版take1b

南大夕張駅舎 55mm_16241原版take1b

三菱石炭鉱業 南大夕張 女子高生1 55mmF35_15779原版take1b

   三菱石炭鉱業鉄道線  南大夕張    1984年








保存客車の白眉はやはり3軸ボギーのスハニ6だろう。

車内にも入れるので染み込んだ石炭ストーブの香りを嗅ぐ事も出来る。

1987年の鉄道廃止から30年に及ぶ停まった時間。









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カーブの度に古びた客車は軋みをあげ、3軸ボギー台車が発する「タタタン、タタタン、」の独特なジョイント音に負けぬよう、

満載の高校生達のおしゃべりはひときわトーンが上がる。

厚着で乗れば汗が噴き出すような石炭ストーブの熱量に窓ガラスは曇って、モノトーンの炭鉱住宅街を朧に映していた。









三菱石炭鉱業スハニ6車内3 55mm_16222原版take1b

三菱石炭鉱業スハニ6車内1 1984 55mm_16213原版take1b

   三菱石炭鉱業鉄道線 スハニ6車内    1984年








終着の南大夕張到着は当時の時刻表によれば16時26分。冬の日はもう終わろうとしていたに違いない。

妙に硬いネガは光量不足を読んでかトライXを2段増感していたのではないかと思う。風太郎にしては手回しの良い事だ。



改めてよく見ればスハニ6の展示場所はまさに「その時」の停止位置と分かった。

レンズはスナップ用に多用していた35-105mmズームの広角側一杯、ピントはサボに置きピンだったか。

同じ35mmの画角にセット。








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33年の時は流れ、鉄路は消え、高校生達のざわめきも遠い過去のものとなった。

しかし時を超えて記憶の痕跡が残り、再びそこに立てたなら、それもまた「幸せの在りか」に違いない。








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( 夕張物語 おわり )




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[ 2017/07/01 18:43 ] 最近の旅 北海道 | TB(0) | CM(12)